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27日のような米株安、パンデミック後の上昇局面には当然の付きものか

  • 年初来17%上昇のS&P500種、目立った悪材料なく27日に0.5%下落
  • 利益を確定して破産する人はいない-シット・フィクストのドティ氏

ナスダック100指数の株価収益率(PER)は38倍にあり、ゴールドマン・サックス・グループのアビー・ジョゼフ・コーエン氏は米株式相場に「誤差が許される余地はない」と言う。まだ7月だがS&P500種株価指数は大方のファンドマネジャーが素晴らしい年と考えるであろう上昇を記録している。

  27日の場合ように、明らかな悪材料がない中で大幅安が生じた時は、 市場がすでにどこまで来たかを考えることが有益だ。

  ボケ・キャピタル・パートナーズの創業者、キム・フォレスト最高投資責任者は「短期的に完璧とされる価格水準だ」と述べ、「昨日が高値だったのか」と誰もが問いつつ行動しているとの見方を示した。その上で、向こう半年間の利益見通しを理由に、「昨日が今年の高値だったとは考えられない」と付け加えた。

Major U.S. stock gauges decline Tuesday

  下落の要因については、新型コロナウイルス感染増加への懸念や、良好だが絶好調とまでは言えない企業収益、中国株で損失を抱えた投資家による売りに触発された可能性など、多くの解釈が示されている。

  S&P500種は27日に前日比0.5%下落。ハイテク株の比重が大きいナスダック100指数は1.1%安と、5月12日以来の大幅安。同指数は14日間の相対力指数(RSI)が買われ過ぎ水準とされる70を上回っていた。

  EPウェルス・アドバイザーズのポートフォリオ戦略担当マネジングディレクター、アダム・フィリップス氏は「株式相場に強気になる理由について今ではもうよく知られており、これらの要因の多くは数カ月前に織り込まれていた」と指摘した。

  企業の決算発表に対する投資家の要求水準は特に高まっている。電気自動車(EV)メーカーのテスラが26日に発表した4-6月(第2四半期)決算では、売上高が過去最高となり、アナリスト予想を上回った。利益は調整後ベースで3倍強に拡大した。それでもテスラ株は翌日に一時4.6%下落した。JPモルガン・チェースのアナリストらは、テスラの極めて高いバリュエーションでは「完璧とは言えない内容」を許容する余地はほとんどないと指摘した。

Tech slumps after reaching overbought levels


  FBBキャピタル・パートナーズの調査責任者マイク・ベイリー氏は、基本的に懸念する理由は見当たらないが、「夏は通常、投資家不在で、トレーダーも少なく流動性が低下する」ことに言及。これまでのところ「完璧な2021年」だと付け加えた。

  実際、S&P500種は昨年末以来の17%の上昇の間に、41回の新高値を更新した。米金融当局の大規模な景気支援策が続く中で、投資家は押し目買いが習慣化しており、このところの相場下落は浅く短期間に終わっている。ビスポーク・インベストメント・グループによると、S&P500種は5%以上の下げがない日が182日経過した。

  シット・フィクスト・インカム・アドバイザーズのブライス・ドティ氏は「今売っている人は、利益を計上できることにかなり満足しているに違いない。利益を確定して破産する人はいない」とコメント。「確かに、株式相場の下方調整はあり得るし、多少の利益確定も想定されるが、暴落にはならないだろう。下げがさらに進めば、私は買いの好機だと見なす」と付け加えた。

原題:
This Type of Day Is Price of Progress in Post-Pandemic Stocks(抜粋)

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