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アップル株下落、4-6月売上高の記録更新後に成長鈍化の可能性

更新日時
  • 株価は一時2.9%安、売り上げ鈍化懸念や供給タイト化見通しを嫌気
  • 4-6月のiPhone販売は50%増の396億ドル、市場予想上回る

アップルの株価が27日の時間外取引で一時2.9%下落した。同日発表した4-6月(第3四半期)売上高が同四半期としては過去最高を記録したものの、その後の電話会見で売り上げの伸び鈍化の可能性や供給タイト化の見通しを示したのが嫌気された。

  アップルは会見で「iPhone(アイフォーン)」と「iPad(アイパッド)」が7-9月(第4四半期)に供給上の制約の影響を受けると説明。サービス需要の減速も鈍化の要因になるとした。同社は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて昨年から業績見通しの提示を停止しており、具体的な売上高見通しは示さなかった。

  発表資料によると、4-6月期売上高は前年同期比36%増の814億ドル(約8兆9400億円)と、アナリスト予想平均の738億ドルを大幅に上回った。しかし、部品不足に加え、新型コロナ感染防止で部分的に残る行動制限がアップルのビジネスを年内圧迫し続けると見込まれることから、投資家は様子見姿勢を崩していない。

Apple shares declined after the company warned of decelerating growth

  製品別の4-6月期売上高は、アイフォーンが約50%増の396億ドルと、市場予想の346億ドルを上回った。4-6月期は通常、9月ごろのアイフォーン新機種発売を控えて低調となりがちだが、5G対応のアイフォーン「12」の販売好調がこうしたトレンドに反する結果をもたらしたようだ。

  アイパッドは12%増の73億7000万ドルで、市場予想平均の71億3000万ドルを上回った。「Mac(マック)」は16%増の82億4000万ドルで、市場予想は80億ドル。同社は以前、半導体不足で一部のアイパッドとマックの部品が影響を受けるため4-6月期の売上高に30億ー40億ドルの打撃が見込まれると警告していた。

  アップルは7-9月期の「強い」2桁の増収率を見込んでいる。

  ルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)は発表資料で、「4-6月期の過去最高の業績には各地域の売上高の記録更新が含まれている」と指摘。長期的成長を支えるため多額の投資を継続するとし、4-6月期に210億ドルの営業キャッシュフローを生み出し、290億ドルの株主還元を実施したと付け加えた。

  4-6月期の1株利益は1.30ドルと、市場予想の1.01ドルを上回った。サービス収入は175億ドル(市場予想平均は163億ドル)に達し、前年同期の水準を30%余り上回った。ウエアラブル端末とホーム、アクセサリー事業の売上高は36%増の87億8000万ドル。同事業には「アップルウオッチ」や「エアポッド」、「アップルTV」、「ホームポッド」などの製品が含まれる。

   

原題:Apple Warns That Growth Will Slow After Record-Setting Sales (1) (抜粋)

(時間外取引での株価やCFOのコメントなどを追加して更新します)
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