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TSMC、日独で半導体工場の建設検討-サプライチェーン多様化探る

  • ドイツの新たな半導体工場、検討は極めて初期の段階と劉会長
  • 日本の工場巡るデューデリジェンスも継続、決定は顧客の需要次第

半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は、ドイツに新たな半導体工場を検討する初期段階にある。劉徳音会長が26日、株主に語った。

  劉会長は日本での半導体工場建設を巡るデューデリジェンスも続けているとした上で、決定は顧客の需要に左右されるだろうと予想。同社はそうしたプロジェクトの実行可能性を見極めるため毎週協議を行っている。

  TSMCは日独いずれの案件についても、事業誘致を目指す政府当局や顧客との間でコスト分担を検討する方針だ。同社は米アリゾナ州に工場建設を進めているが、米国での生産はインフラと国家安全保障絡みが中心になると説明した。

  劉会長は世界のサプライチェーンについて、安保関連のニーズを除き、自由貿易の原則に基づくべきだと主張。創業者の張忠謀(モリス・チャン)氏も同様の考えを今月示していた。

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  ドイツには半導体メーカーのインフィニオンのほか、自動車メーカーのフォルクスワーゲン(VW)やダイムラーなど、TSMCの主要顧客数社が本拠を置く。ニーズに応えるための競争が激化する中、グローバルファウンドリーズはドレスデンの拠点拡張を検討、米インテルはドイツに自社工場の建設に関心を示している。これら全ての計画が実現すれば、ドイツが欧州大陸の半導体製造ハブとなる可能性がある。

  劉会長は「ドイツについて真剣に検討しているが、極めて初期の段階だ」と述べた。

原題:TSMC Mulls German, Japan Plants to Diversify Supply Chain(抜粋)

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