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五輪関係者のコロナ感染、5日連続で2桁-「バブル」効果疑問も

更新日時
  • 1日以降の大会関係者の累計感染者数は148人に
  • デルタ株へのバブル方式の効力、「怪しくなってきた」と慶大菅谷氏

東京五輪・パラリンピック組織委員会は26日、選手を含む大会関係者16人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。大会関係者の感染拡大に歯止めがかからない中、外部との接触を遮断する「バブル方式」の効果に疑問の声も出ている。

  発表によると、海外選手3人のほか、大会の委託業者や組織委員会の職員など日本在住者6人の感染が確認された。2桁の感染者数となったのは5日連続で、組織委が発表を開始した1日以降の累計感染者数は148人となった。

OLY-2020-2021-TOKYO

五輪選手村

  新型コロナウイルスの感染拡大を受け、無観客開催となった東京五輪は23日に開幕した。新型コロナの変異株「デルタ株」が世界各国で猛威を振るう中、感染者の増加につながりかねない同大会の開催を危険視する声は根強くある。

  感染症に詳しい慶応義塾大学の菅谷憲夫客員教授は、「デルタ株は今までの経験や常識は通用しないと考えた方がいい」と警鐘を鳴らしている。競技施設などに出入りする日本人のワクチン接種率が低いことなどを踏まえると、感染力の強い「デルタ株にはバブル方式がどの程度効くかはだいぶ怪しくなってきている」と指摘した。

  組織委はプライバシーを理由に感染者の年齢や国籍のほか、感染経路などの詳細を公表していない。

  神戸大学で感染症を専門とする岩田健太郎教授は、感染場所や原因など「もっとちゃんとした情報を提供すべき」だとみている。組織委が現在公表している感染者数などの基本的な情報だけではバブル方式が機能しているかどうかも含めて「何も分からない。何も分からない情報しか出さないというのはというのは説明責任を果たしてない」と語った。

  日本経済新聞の世論調査によると、五輪のため来日する選手や関係者への水際対策の内容が適切かとの質問には56%が「適切ではない」と答えた一方、「適切だ」は33%だった。また、「無観客は妥当だ」との回答が37%で最多となり、「人数を制限して観客を入れるべきだった」は25%、「通常通りの観客で実施すべきだった」は3%だったという。

  時事通信によると、東京都の小池百合子知事は25日、菅義偉首相と新型コロナウイルス対策などについて協議した。小池氏は五輪の開催が非常にスムーズにいっているとの認識を共有したと語ったという。五輪を巡っては開会式直前に演出担当者の小林賢太郎氏が解任されるなど、不祥事が相次いだ。

選手を含めた大会関係者の感染者数は増加傾向

出典:東京五輪・パラリンピック大会組織委員会

Note: Data as of July 26

(識者のコメントを追加し、記事を更新します)
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