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米財務長官、10月までにデフォルトと警告-債務上限引き上げなければ

  • 支払い義務不履行なら「修復不能な打撃」に-イエレン長官
  • 財務省として緊急措置の持続期間の見通しを示すことはできない

イエレン米財務長官は、2年間の債務上限の適用停止措置が終了し、債務が上限を突破するのを回避するため、財務省として7月30日に緊急措置を開始することを明らかにした。その上で議会に対し、デフォルト(債務不履行)に陥らないよう「可能な限り早急」に行動を起こすよう求めた。債務上限の適用停止措置は31日に終了する。

イエレン長官、債務上限で議会に早急な対応訴え-適用停止の終了控え

  イエレン長官は議会に宛てた23日付の書簡で、9月に「議会が休会から戻ってすぐに」同省が緊急措置を使い果たし、資金が底を突くシナリオが複数存在すると指摘。「多額の支払い義務のため」、10月1日だけで緊急措置を含めた資金は1500億ドル(約16兆6000億円)減少する見通しだと説明した。

  長官の警告は、議会予算局(CBO)が21日に示した分析より切迫感が強い。CBOは分析で、議会が債務上限を引き上げない、もしくは適用を停止しない場合に米国がデフォルトに陥るのは10月か11月になりそうだとしている。イエレン長官は、新型コロナウイルス禍で支払いと受け取りを巡る「不確実性が強まっている」とし、緊急措置をどの程度の期間続けられるかについて財務省として具体的な見通しを示すことはできないと説明した。

米債務上限引き上げなければ、10月に資金繰り尽きる恐れ-CBO報告

  書簡でイエレン長官は、支払い義務が不履行となれば「米国の経済と全国民に修復不能な打撃をもたらす」と言明。「過去には、支払い義務を履行できないリスクだけでも悪影響が及んだ。2011年には、米国史上で唯一の信用格下げに見舞われた」と記した。

原題:Yellen Warns of Default Risk by October Without Debt-Limit Hike(抜粋)

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