米中古住宅販売、6月は5カ月ぶりに増加-中央価格は過去最高
Reade Pickert
更新日時
全米不動産業者協会(NAR)が発表した6月の中古住宅販売件数は、在庫状況のわずかな改善に支えられて5カ月ぶりの増加となった。住宅需要の底堅さが示された。
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米中古住宅販売件数(季節調整済み、年率)と中央価格の推移
出所:全米不動産協会(NAR)
インサイト
- ここ数カ月は物件価格の高騰や根強い在庫不足が販売を抑制してきたが、6月の販売増は住宅需要の基調が依然堅調なことを示唆する。在庫はわずかに増加したが、供給不足がなおも逆風となっている
- こうした背景と高価格帯物件の販売増が相まって、物件価格中央値は上昇
- NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏:
- 「全体的に見て、在庫がタイトなため住宅価格が下がる恐れはないが、年末にかけて価格上昇はより緩やかになると予想している」
詳細
- 中古住宅在庫は125万戸-昨年11月以来の高水準だが、前年同月比では18.8%減
- 販売に対する在庫比率は2.6カ月
- 販売に要する日数は平均17日-過去最短に並ぶ
- 6月に売れた住宅の9割近くは、1カ月未満で買い手が決まった
- 一戸建ての販売は前月比1.4%増の年率514万戸
- 販売は全4地域のうち3地域で増加
- 統計表
原題:Sales of Existing U.S. Homes Rise for First Time in Five Months(抜粋)
(統計の詳細とチャート画像を追加します)
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