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ECBがガイダンス変更、インフレ目標の持続的達成まで金利維持

更新日時
  • 戦略点検の結果に沿ってガイダンス変更、利上げは相当先と示唆
  • ユーロ圏経済、パンデミックが「引き続き影を落としている」-総裁

欧州中央銀行(ECB)は、利上げ時期に関するガイダンスを変更した。新たなインフレ目標を持続的に達成できることが明確になるまで、超緩和的政策を続けると表明した。

  新しい目標とガイダンスの下で、ECBは過去最低の政策金利をより長く維持し債券購入を延長することができる。ECBはインフレ率が目標を一時的に上回っても、必ずしも直ちには行動しない方針も示した。ガイダンス変更は1年半にわたる戦略点検の結果に沿ったもの。新戦略でECBはインフレ目標を2%弱から2%に引き上げた。

  新ガイダンスはECBが経済予測を示す3年間の期間の終わりにインフレ率が2%に達すると見込まれても、当局が引き締めを強いられないことを意味する。現時点では2023年のインフレ率は平均1.4%と予測されており、利上げ開始ははるか先になることが示唆される。

記者会見するラガルド総裁

Source: Bloomberg)

  政策決定後の記者会見でラガルド総裁は、ガイダンス変更の決定は全会一致ではなかったが、「圧倒的多数」の支持があったと述べた。

Temporary Spike

ECB sees inflation below target in medium term

Source: ECB

  ユーロ圏経済について総裁は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が「引き続き影を落としている」とし、回復の道のりは長いとの認識を示した。

  「インフレ率は上向いたが、この加速は主に一過性のものだと見込まれる」とし、「良好な調達環境を維持する必要がある。それが、現在の回復を持続的な拡大につなげる鍵だからだ」と語った。

Pandemic Program

Bond-buying seen slowing in fourth quarter after temporary summer dip

Source: Bloomberg survey of economists conducted July 9-14

  夏が終わればECBは、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の段階的終了とそれに代わる措置について検討を開始しなければならない。ラガルド総裁は、9月会合で明らかにされる最新の経済予測が「ECBの行動に影響するのは確実だ」と述べた。

原題:ECB Revamps Guidance in Push to Hit Higher Inflation Goal (2)ECB Revamps Guidance in Push to Hit Higher Inflation Goal (1)(抜粋)

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