コンテンツにスキップする

米企業決算、デルタ変異株の暗雲を晴らす勢い-業績見通しに明るさ

  • コカ・コーラ、J&Jなどが7-9月期の前向きな傾向確認
  • 平日の都市部の好調、広範なオフィス復帰を示す-チポトレ

コカ・コーラにはスタジアムなどでの飲料消費増加という追い風が吹き、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は新型コロナウイルス禍で延期されていた手術や治療の再開という恩恵を受けている。ユナイテッド・エアライン・ホールディングスはビジネス客の増加で黒字転換を見込んでいる。

コカ・コーラ売上高が急増、通期見通し引き上げ-経済再開が追い風
J&Jが通期予想を上方修正、4-6月業績はアナリスト予想上回る
ユナイテッド、7-9月期に業績黒字化を予想-変異株懸念でも
ベライゾン契約者数の伸びが予想上回る、販促奏功-通期予想上方修正

  デルタ変異株の感染拡大が米企業に与える影響は不安材料だが、これまでに発表された四半期決算や業績見通しは、そうした懸念を払拭(ふっしょく)する内容となっている。猛威を振るうデルタ変異株は金融市場を動揺させているものの、企業経営者は個人や法人による支出の回復が続くとの自信を深めている。

  チポトレ・メキシカン・グリルのブライアン・ニコル最高経営責任者(CEO)は20日の電話会議で「人々が職場に戻ったり、通常生活に戻ったりしている様子がはっきり見え始めている」とコメント。都市部で平日の売上高が増加していることが、広範なオフィス復帰の兆候だと指摘した。

  ブルームバーグの集計データによると、S&P500種株価指数構成企業の約7分の1が決算発表を終え、その86%が市場予想を上回った。

  デルタ変異株の広がりで消費者が再び家に引きこもって支出を抑制するようになり、これまでに示された業績見通しが甘かったという結果になる可能性もある。しかし、ブルームバーグ・エコノミクスの分析によれば、デルタ変異株が米経済の軌道を大きくは変えていないことを示す兆候もある。その理由の一つには、感染が拡大している地域は全体の成長にはさほど寄与していないことがある。

  ユナイテッドのスコット・カービーCEOは電話会議で「感染者は増加するだろうが、ワクチン接種率を踏まえればピーク時に比べてはるかに低い水準にとどまり、入院者や死亡者もそれほど増加しないとみられる」と発言。「それにより、再開が順調に続くという論理的結論が導かれる」と語った。

  一方で、コロナ禍の勝ち組の中には、市民生活の平常化に対する調整を続けている企業もある。動画配信サービスのネットフリックスは7-9月(第3四半期)の有料会員数の伸び予想がアナリスト予想に届かず投資家の失望を誘い、21日の株式市場で株価は一時4.8%となった。

原題:Corporate Earnings Dispel Delta Gloom With Rosy U.S. Outlook (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE