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J&J製ワクチン、デルタ株に対し抗体水準が大幅低下-研究結果

  • ニューヨーク大学科学者らの研究結果を「bioRxiv」で公開
  • 米国の新規コロナ感染症例の83%をデルタ株が占める-CDC

米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製ワクチンの1回接種が新型コロナウイルスのデルタ変異株に対して生成する抗体の水準は、相対的に低いことが新たな研究結果によって示された。米国ではデルタ株が新たなコロナ感染症例の大半を占めている。

  ニューヨーク大学の科学者らの研究によるもので「bioRxiv」のサーバー上で公開された。研究室での実験に基づいており、論文審査のある専門誌上で公表されたものではない。免疫応答の重要な部分の一つである中和抗体に照準を定めている。それによれば、デルタ株に対してJ&J製ワクチンがもたらした抗体水準は、変異前のウイルスに対する水準を大幅に下回った。

  米疾病対策センター(CDC)のワレンスキー所長は20日の上院公聴会で、米国の新規感染症例の83%をデルタ株が占めていると明らかにした。今回の研究結果によれば、ファイザーモデルナがそれぞれ提供しているメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンも、デルタ株に対し抗体水準が低下したが、J&J製ワクチンほど劇的に落ち込まなかった。

米疾病対策センターのワレンスキー所長は20日、米国の新規感染症例の83%をデルタ株が占めていると上院公聴会で証言した

Source: Bloomberg)

  2回の接種を要するmRNAワクチンと比較すると、1回の接種で済むJ&J製ワクチンでは「変異株に対する中和抗体価がより顕著に減少し、保護低下の可能性を高めている」と、ニューヨーク大学の科学者らは指摘した。

一側面にすぎず

  J&Jの広報担当ジェイク・サージェント氏は、この研究がワクチン保護の一側面を検証しているのにすぎず、同社製ワクチンで活性化された免疫細胞の持続的な反応を考慮に入れていないと指摘。同社のワクチンが提供する「免疫防御の全特質を論じるものではない」と電子メールでコメントした。同社製ワクチンが接種から8カ月以上経過した後も強い免疫応答を示したことが示されていると説明した。

  研究結果の執筆者であるニューヨーク大学グロスマン・メディカルスクールのナサニエル・ランダウ氏は、自身の研究とJ&Jの分析結果のいずれも抗体水準の低下を示し、全く異なるものではないと指摘。「われわれが発見した減少の度合いがより大きかったというだけだ」と電子メールでコメントした。

原題:
J&J Shot Raises Fewer Antibodies Against Delta Variant in Study(抜粋)

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