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【債券週間展望】長期金利低下、10年入札順調の見方-超長期に割安感

更新日時

8月第1週(2日-6日)の債券市場では、長期金利が低下すると予想されている。米国債市場が次の金融政策イベント待ちとなる中、3日の10年国債入札を順調に消化して、相場は再び底堅く推移するとみられている。超長期ゾーンには引き続き割安感があるとの見方も出ている。

市場参加者の見方

◎三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト

  • 相場は強含みもみ合い。10年債入札は足元で調整していることもあって一定の需要が見込まれ、入札をこなして底堅く推移しそう
  • 米債市場はジャクソンホール会合待ちで方向感は出づらく、雇用統計など重要な経済指標もあるが、結局はパウエル議長の発言が最重要
  • 追加経済対策に伴う増発懸念は超長期の重しだが、パラリンピック後、衆院選前のタイミングで経済対策が出て、補正予算編成、国債増発、というシナリオ自体は前から警戒されてきたこと
  • 超長期はだいぶ割安になっており、もっと具体的な増発のイメージが出てこないと改めて売り材料にはなりづらく、スティープ(傾斜)化していく感じもしない
  • 長期金利の予想レンジは0.005%~0.030%

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 相場は高値圏でもみ合いが続こう。新型コロナ感染拡大が続いて国内景気の先行きに懸念が強まっており、利回りの大幅上昇は見込みづらい
  • 10年債入札は投資家の需要に支えられて無難に消化か。高値警戒感は強いが、プラス利回りの国債には投資家の押し目買いが見込める
  • 一方、追加経済対策が意識されて投資家は上値追いに慎重で、米雇用統計の発表も控えて様子見姿勢を強めそう
  • 米金融緩和政策は正常化へ向かう見通しで、 米長期金利の低下余地も限られるが、米景気の先行きに慎重な見方もあり、大幅な上昇も目先は見込みづらい
  • 長期金利の予想レンジはゼロ%~0.040%

国債入札予定

対象発行予定額
3日10年利付国債2兆6000億円程度
5日10年物価連動国債2000億円程度


主な材料

  • 2日:7月の米ISM製造業景況指数
  • 3日:7月の東京都区部消費者物価指数(CPI)
  • 4日:7月の米ISM非製造業景況指数
  • 6日:GPIF、2021年度第1四半期の運用状況
  • 6日:7月の米雇用統計
  • 8日:第32回夏季五輪・東京大会が閉会
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