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中国のIT長者、慈善活動に精出す-業界締め付け強化との関係指摘も

  • 慈善活動に熱意表明し始めたのは偶然ではないだろう-シルバーズ氏
  • 小米や美団、バイトダンスの創業者らが慈善目的で相次ぎ寄付

中国の規制当局がテクノロジー業界に対する監視姿勢を強める中で、業界の大物らが積極的に慈善活動をしている。

  最も新しいところでは、スマートフォンメーカー、小米の創業者、雷軍氏が2つの基金に同社株22億ドル(約2400億円)超相当を寄付したことが香港証券取引所への届け出で明らかになった。フードデリバリー事業を展開する美団の創業者、王興氏と、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)の創業者、張一鳴氏も慈善目的で6月に寄付を行った。

  中国では昨年11月にフィンテック企業アント・グループの新規株式公開(IPO)が中止に追い込まれ、それ以降、テクノロジー企業に対する締め付けが強化されている。同時に、国民の間では経済格差に対する不満が一段と高まっている。昨年10月の演説で習近平国家主席は、自国の発展について「不均衡」だとし、「共同富裕」が最終目標であるべきだとの考えを示していた。

  開源資本のブロック・シルバーズ最高投資責任者(CIO)は「中国のIT長者が慈善活動への熱意を表明し始めたのは偶然ではないだろう。深い愛国心や仏教徒としての思いに根ざしている可能性もあり得るが、昨今の中国当局の締め付けが強く関係していると思われる」と語った。

  美団の王氏は6月、自身の慈善基金に美団の株式23億ドル相当を寄付。独占禁止法当局が同社への調査を発表した後のことだった。また同月は、資産445億ドルで中国4位の富豪、バイトダンスの張氏も故郷の教育基金に私財約7700万ドルを寄付している。

時期寄付者金額・内容
7月雷軍氏(小米)22億ドル相当の株式
6月張一鳴氏(バイトダンス)7730万ドル
6月王興氏(美団)23億ドル相当の株式
4月馬化騰氏(テンセント)地方の貧困対策などに

社として77億ドル

3月黄峥氏(拼多多)浙江大学に1億ドル

原題:China Tech Billionaires Ramp Up Donations as Beijing Cracks Down(抜粋)

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