コンテンツにスキップする

IBMの4-6月期3年ぶり大幅増収、クラウド需要好調-株上昇

更新日時
  • 4-6月売上高は3.4%増の187億ドル、市場予想平均183億ドル
  • 顧客がハイブリッド型クラウド採用している証拠だ-カバノーCFO

IBMが19日発表した4-6月(第2四半期)決算では、クラウドコンピューティング需要の好調を背景に売上高が過去3年で最大の伸びを記録。アナリスト予想を上回った。急成長するクラウド市場に重点をシフトしたアービンド・クリシュナ最高経営責任者(CEO)の戦略が奏功しつつあることを示唆した。株価は時間外取引で一時4.3%上昇した。

  発表資料によると、4-6月期売上高は前年同期比3.4%増の187億ドル(約2兆500億円)。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は183億ドルだった。

  ジム・カバノー最高財務責任者(CFO)はインタビューで「われわれが目にしている成長に極めて勇気づけられている。当社の顧客がハイブリッド型クラウドプラットフォームを採用している証拠だ」と語った。

  新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)のさなかにCEOに就任したクリシュナ氏はその前からクラウドと人工知能(AI)に経営のかじを切っていた。メインフレームや情報技術(IT)サービスが中心だったかつての中核事業は企業のインターネット利用が進む中で停滞し、同社はここ数年、売り上げの押し上げに苦戦していた。

  IBMは2019年に330億ドルでレッドハットの買収を完了し、ハイブリッド型クラウドへのシフトの第一歩を踏み出した。レッドハット元CEOのジム・ホワイトハースト氏はクリシュナCEOのハイブリッド型クラウド戦略で主要な役割を果たしてきたが、同氏は今月IBMの社長を退任。ホワイトハースト氏は引き続きシニアアドバイザーにとどまるものの、IBMは同氏なしで戦略を継続できると投資家を納得させる必要がある。

  部門別の売上高はグローバル・ビジネス・サービスが12%増、クラウドおよびコグニティブ・ソフトウエアは6%増で、4-6月期の全体の伸びをリード。一方、年末までに大部分の事業がスピンオフされる方向にあるグローバル・テクノロジー・サービス部門の売上高は伸び悩んだ。

  クラウド収入の合計は13%増の70億ドルで、レッドハットの売上高は20%増加した。IBMは以前に示していた通期増収の見通しを再確認した。クリシュナCEOは電話会見でクラウドとAIへのシフトについて、「進展の初期の兆候に満足している。だが、これらの改革のメリットが完全に実現するには時間がかかる」と述べた。

  純利益は前年同期比2.6%減の13億3000万ドル。営業利益は1株当たり2.33ドルで、アナリスト予想平均の2.28ドルを上回った。粗利益率はアナリスト予想と同水準の49.3%。

Cloud Boost

IBM's second quarter revenue growth was its biggest gain since 2018

Source: Bloomberg

原題:IBM Cloud Demand Lifts Sales to Best Quarter in Three Years (2)(抜粋)

(CEOのコメントなどを追加し、株価を更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE