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米国務省など、英への渡航警戒レベル最高位に引き上げ-感染急拡大で

  • 制限を解除し、経済の全面再開を告げる英の「自由の日」と重なる
  • デルタ株拡散巡る懸念が経済再開の効果より重視されて航空株が下落

米国務省と米疾病対策センター(CDC)は米国民に対し、新型コロナウイルスの感染急拡大を理由に英国への渡航を回避すべきだと警告した。

  国務省とCDCは19日、英国への渡航警戒レベルをそれぞれ「渡航中止」、「非常に高い」と最も高い水準に引き上げた。新規感染者の急増でワクチン接種が完了した渡航者でさえもデルタ変異株の感染および拡散のリスクがあるとした。いかなる渡航者もマスクを着用し、人との距離を少なくとも6フィート(1.8メートル)空けるべきだと指摘した。

  英イングランドでは19日、新型コロナ対策の規制がほぼ全面的に解除された。だが感染者急増で、経済の全面再開を告げるこの「自由の日」は既にダメージを被っている。コロナ禍で英経済は300年で最悪のリセッション(景気後退)に陥った。米ジョンズ・ホプキンズ大学の集計データによると、英国の新規感染者は17日に5万4000人、18日に4万7600人をそれぞれ上回り、現時点で流行が深刻なインドネシアより多い。

  感染者急増にもかかわらず英政府は19日、ナイトクラブ再開を含めコロナ関連の残りの制限の大半を緩和。欧州の多くの旅行先から入国した人はワクチン接種を完了している場合、隔離を求められなくなった。ただフランスからの帰国者については自主隔離規則を維持した。

Case Surge

U.K. saw the world's biggest increase in infections over the weekend

Source: Johns Hopkins University

  航空会社に関しては、デルタ株拡散を巡る懸念が経済再開による押し上げ効果よりも重視されている。ブルームバーグEMEA航空株指数は一時5.7%下落し、1月以来の安値を付けた。米大手航空5銘柄で構成するS&P500種航空株指数は 一時6%安と、3月以来最大の下落率を記録した。

原題:
U.S. Raises U.K. Travel Alert as Covid Surge Mars ‘Freedom Day’(抜粋)

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