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景気は既にピークに達したか、ストラテジストが懸念-金融市場揺れる

  • コロナ感染再拡大と物価上昇圧力で投資家は神経質に
  • 経済成長見通しは楽観的過ぎるとの懸念が台頭

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投資ストラテジストらは新たな弱気シナリオを検討し始めている。景気の進展ペースが既に制限速度に達してしまったというものだ。

  新型コロナウイルスのデルタ変異株感染が猛威を振るい、中央銀行がインフレを制御するために金融政策の引き締めについて既に協議する中、金融市場は楽観的になり過ぎたという不安感が強まっている。

  こうした見方のシフトは19日の金融市場全般で明確になった。S&P500種株価指数は売り先行で始まり、一時2%下落。米国債は上昇し、10年債利回りは一時、2月以来の1.2%割れとなった。欧州では主要株価指標のストックス欧州600指数が2%超値下がりし、エネルギーや銀行、旅行関連銘柄が大きく売られた。

  ソシエテ・ジェネラルのアジア株式戦略責任者フランク・ベンジムラ氏は「成長のピークが一段と懸念される材料になり始めている」とブルームバーグテレビジョンで指摘。「これは実際に当社が世界的な資産配分においてリスク資産への配分を減らすきっかけとなった要素の一つだ。インフレもあるが、こうした成長の要素もある」と述べた。

  投資家はこれまで、世界的な力強い景気回復見通しを享受していた。金融緩和措置やワクチン接種の進展がその追い風となっていた。しかし、物価上昇圧力とコロナ感染急拡大が重なり、経済成長が楽観的な予想に届かないというリスクが浮上している。世界的に株価が最高値付近で推移する中、判断を誤る余地はない。

Investors soured on U.S. small-caps relative to defensive megacap tech

  一方、下落局面を買いの好機として活用するべきだと顧客に促すストラテジストもいる。

  ステート・ストリート・グローバル・マーケッツのマルチアセット担当シニアストラテジスト、マリヤ・ベイトメーン氏は「私は断固として押し目買いの支持派だ」と発言。「企業業績の回復に支えられ、株価は上期に非常に堅調に推移した。企業業績は力強い状況が続くと当社では見込んでいる」と述べた。

S&P 500 Index peaked twice with real dividend yield falling below -2%
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原題:
Wall Street’s New Fear Is That the Economy Has Already Peaked(抜粋)

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