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退屈で投資銀業界去った元トレーダー、金融アプリで67億ドルの富築く

  • 英レポリュート、ソフトバンクGなどから8億ドル調達
  • 評価額は20年に行った前回資金調達ラウンドから6倍に

英オンライン金融サービス会社レボリュートの共同創業者ニコライ・ストロンスキー氏は、リーマン・ブラザーズとクレディ・スイス・グループで20代を過ごした後、2013年に最終的に投資銀行業界を去った。7年が過ぎていた。

  両行で株式デリバティブ(派生商品)を売買していたストロンスキー氏はその4年後の17年にブルームバーグに対し、「私はバンカーとしては既に最大限に達していた。非常に退屈になっていた」と振り返った。

  仕事に対するこうした倦怠(けんたい)感は、ロシア出身のストロンスキー氏がレボリュートの創業に動いた一因だ。同社は先週、ソフトバンクグループやタイガー・グローバル・マネジメント等を含む投資家から8億ドル(約880億円)を調達。レボリュートの企業価値は330億ドルと評価された。ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、レボリュートにとって最大の個人株主であるストロンスキー氏の保有分は約67億ドル相当。

Revolut Ltd. CEO Nikolay Storonsky Interview

ニコライ・ストロンスキー氏

Photographer: Luke MacGregor/Bloomberg

  レボリュートの広報担当はストロンスキー氏の株式保有に関してコメントを控えた。

  同社の評価額は20年に行った前回の資金調達ラウンドから6倍に急上昇した。目を見張るほどの評価で資金調達する金融テクノロジー企業は同社だけではない。3月にはモバイル決済会社のストライプが直近の資金調達で950億ドルと評価され、米最大のスタートアップ企業に浮上。レボリュートの地元ライバル、ワイズは今月、直接上場の形で株式を公開。時価総額は現在約130億ドルと、1年前の評価の約3倍に達している。こうした動きは企業評価のバブル懸念を一部で引き起こしている。

  レボリュートはストロンスキー氏(36)と、ドイツ銀行で技術開発者として勤務していたヴラッド・ヤッツェン氏が15年に創業。外国為替手数料なしのプリペイド式デビットカード事業からスタートした同社は現在、銀行口座や国際送金、暗号通貨、株取引、支払いツールなどのサービスに事業を拡大している。

Over 400k Revolut Users In Poland

レボリュートのカードとアプリ

Photographer: Michal Fludra/NurPhoto/Getty Images

原題:Bored Ex-Trader Builds a $6.7 Billion Fortune Disrupting Banking(抜粋)

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