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中国のLPRに市場が注目、預金準備率引き下げに続くか-20日発表

  • 中国経済の急減速懸念は後退でもLPRに引き下げ観測
  • 政策変更と受け止められる恐れ、LPRの下げはないとみる向きも

中国で20日発表される貸出金利の指標、ローンプライムレート(LPR)に市場の関心が集まっている。景気支援に向けた追加緩和の必要性を巡って市場関係者の見方は分かれている。

  中国の証券最大手、中信証券の明明氏を含む4人のアナリストは、減速する経済への支援強化の兆しとしてLPRが引き下げられる可能性があると指摘。予想通りなら昨年前半以来の引き下げとなる。一方、7月のLPR据え置きを見込む関係者も4人いる。

  15日発表された経済指標は底堅い内容で、中国経済の急減速を巡る懸念は和らいだが、預金準備率を引き下げた中国人民銀行(中央銀行)がさらなる緩和に踏み切るとの観測は根強く残っている。当局が動けば、中国経済の動向に関する手掛かりや商品需要と貿易への意味合いを探る投資家が検証することになる。

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  中信証券で債券調査責任者を務める明氏は、「銀行にとっては預金準備率引き下げを受けて融資に向けた流動性が増すことになる。貸出金利の上乗せ縮小を求めやすくなり、LPRの低下余地も生まれる」と分析する。

Loan prime rate has stayed unchanged for more than a year

  だが、人民銀が15日に中期貸出制度(MLF)を通じて供給した1年物資金は1000億元(約1兆7000億円)と、同日満期を迎えた4000億元に比べて小規模にとどまっており、市場を資金であふれさせることは差し控えると広く見込まれている。

  MLF金利は2.95%に据え置かれた。1年物の金利が現在3.85%となっているLPRは、MLFの上乗せ金利として報告される。

  人民銀は預金準備率を引き下げても政策スタンスに変更はないと説明。LPRも引き下げれば政策変更と受け止められる恐れがあるため、LPRの下げはないとみるアナリストもいる。

原題:
China Loan Rate In Focus as Traders Watch for Easing Clues(抜粋)

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