コンテンツにスキップする

アクティブ投資ファンド、銘柄選好はパンデミック前とほぼ変わらず

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は、米経済の軌道を含めあらゆる状況を一変させたと言えるかもしれない。米経済は過去最悪級のリセッション(景気後退)を経験した。そうした中でほとんど変わらなかったものが一つある。株式投資専門家の選好だ。

  アクティブ投資のファンドマネジャーはなお、割安銘柄よりも安定したグロース株を選好しており、銀行やエネルギーといった景気敏感株を避けている。相場が急落した昨年3月と同じだ。バンク・オブ・アメリカ(BofA)がまとめたデータによれば、そうしたファンドマネジャーの間では産業株を回避する動きが強まっている以外、セクターの選好は約1年4カ月前とほぼ変わっていない。実際のところ、これまで選好された銘柄のほぼ4分の3がポートフォリオに残っている。

Turnover among active funds hovers near a decade low

アクティブファンドの売買回転率

出所:バンク・オブ・アメリカ

  BofAの米国株・クオンツ戦略責任者、サビタ・スブラマニアン氏は電話取材で「この1年で世界がこれだけ変化したにもかかわらず、ポートフォリオは平均してほとんど変わっていないというのは不可解だ」としつつ、「バイサイドは過去10年ほどの状況を思い返し、『経済は健康への懸念という外的ショックがもたらした底からは回復しつつあるが、われわれが必ずしも急いで動くことはない』と考えているのではないだろうか」と分析した。

  新型コロナの感染拡大が世界を恒久的に変えると考えるトレーダーはほとんどいない、という見方はあり得るかもしれない。パンデミックは長い低成長期における一時的な中断だと見る向きもある。つまりコロナ禍を原因とした経済活動の停止は、自動化やオンライン消費へのシフトといった既に始まっていたトレンドを加速させただけだとの指摘だ。そうであれば、インターネット株やソフトウエア銘柄への選好が継続していることも説明が付く。

原題:Fund Managers Ride Out Pandemic by Sticking With Old Playbooks(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE