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ゴーン被告の逃亡を支援したテイラー親子に実刑判決-東京地裁

更新日時
  • マイケル被告に懲役2年、息子のピーター被告に同1年8月
  • 両被告は19年12月末、保釈中のゴーン被告のレバノン逃亡を助ける

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日産自動車の元会長で、会社法違反(特別背任)の罪などで起訴されたカルロス・ゴーン被告の国外逃亡を助けたとして、東京地裁は19日、犯人隠匿の罪で起訴された米陸軍特殊部隊(グリーンベレー)の元隊員マイケル・L・テイラー被告に懲役2年、息子のピーター被告に同1年8カ月の実刑判決を言い渡した。

  東京地検は今年3月、ゴーン被告が海外渡航が禁じられた保釈中の身であることを知りながら、2019年12月末に箱に隠してプライベートジェット機に搭乗させてレバノンに逃亡させたとして、テイラー親子を起訴した。

  公判では両被告とも起訴内容を大筋で認めた。マイケル被告は自身の行動について「深く後悔しており、裁判の進行を困難にしたこと、また日本の人々に対して真摯(しんし)に謝罪する」と述べていた。

  マイケル被告は逃亡について、当初は予行演習のつもりだったがゴーン被告が自ら実行を決めたと証言。これに対し検察側は逃亡用の箱が用意されていたことなどを挙げて反論した。同被告はまた、保釈中の海外渡航は罪にはならず、訴追されることはないとも伝えられていたとも述べた。

  一方、検察によると、テイラー親子側に対してゴーン被告側から、約50万ドル(約5500万円)相当の暗号資産「ビットコイン」を含めて計約136万ドルが送金された。弁護側はピーター被告が管理する会社にゴーン被告から送金された約86万ドルのほとんどは逃亡の準備費用や旅費になったと主張した。

  検察側は論告で、ゴーン被告がレバノンに逃亡したことで裁判が開かれる見通しは立っておらず、真相究明を妨げたテイラー親子の責任は重大と指摘。また、約6カ月かけて準備された計画は、空港の保安検査の裏をかくなどずる賢く大胆なものだったと語った。弁護側は最終弁論で、両被告は起訴内容を認め深く反省していると主張。米国から引き渡される前に約10カ月間にわたり身柄拘束されていたことも考慮するよう求めていた。  

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(東京地裁の判決内容を追加して更新します)
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