コンテンツにスキップする

ECB来週会合で表現調整か、緩和策変更決定は持ち越しへ-調査

  • インフレ新戦略に合わせ、金利や債券購入など表現に調整の必要性
  • PEPPは予定通り来年3月で終了、従来の購入プログラム増額へ

欧州中央銀行(ECB)は来週の政策委員会会合で、金融政策の変更を言葉の表現にのみにとどめ、今後の債券購入に関する決定を経済見通しが明確になるまで持ち越す公算が大きい。ブルームバーグのエコノミスト調査が示した。

  インフレ率が一定期間にわたり目標の2%を緩やかに上回ることを容認する新たな戦略に合わせ、ECB政策担当者は政策金利や債券購入プログラム、その他の政策手段について表現を調整する必要があるとみられる。INGのカルステン・ブジェスキ氏やラボバンクのバス・ファンヘフェン氏らエコノミストは、大規模な金融緩和が引き続き長期にわたって維持されるとのシグナルが発せられると見込む。

  デカバンクのエコノミスト、クリスティアン・テートマン氏は、ECBの新戦略採用は「非伝統的政策からの脱却が依然程遠いことを裏付けるはずだ」と指摘した。

The ECB's New Inflation Goal

Source: Bloomberg survey of economists conducted July 9-14

  ECBがパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の1兆8500億ユーロ(約240兆円)全額を使用するとの予想は回答したエコノミストの約52%に上り、6月調査の40%から上昇。金融市場の流動性が低下する8月は月間購入額が50億ユーロ減の750億ユーロとなり、10月にさらに大幅な減額があるとエコノミストらはみている。

  ただ、PEPPは依然として予定通り来年3月で終了すると見込まれ、ECBはその3カ月前に終了を正式に通知することになるだろうと予測された。

Pandemic Program

Bond-buying seen slowing in fourth quarter after temporary summer dip

Source: Bloomberg survey of economists conducted July 9-14

  今回の調査では、ECBがPEPP終了後の政策移行を円滑に進めるため、従来の資産購入プログラムを来年4月に現在の200億ユーロから300億ユーロへと引き上げるとみられていることも明らかになった。

Conventional Bond-Buying Pace

...seen picking up as emergency program approaches end date

Source: Bloomberg survey of economists conducted July 9-14

関連記事
ECBビスコ氏、尚早なテーパリング回避を-インフレ目標へ決意示せ
ユーロ圏のインフレ、意外に早く目標達成も-ECBシュナーベル氏
ECBラガルド氏、今月中のガイダンス変更予告-22年に新措置も

原題:ECB Seen Changing Words Now, Bond-Buying Later With New Strategy(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE