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ドル・円は小幅高、米長期金利の反発受け-日銀会合の影響は限定的

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は小幅に上昇。米長期金利の反発や株価の下げ幅縮小を受けてドル買い・円売りがやや優勢となった。日本銀行がこの日、金融緩和策の現状維持を決めたが、為替相場への影響は限定的。ニュージーランドドルはインフレ加速を受けて上昇。

  • ドル・円は午後3時17分現在、前日比0.1%高の1ドル=109円97銭。朝方の109円73銭から一時110円07銭まで上昇
  • ブルームバーグ・ドルスポット指数はほぼ変わらずの1144.34。前日は0.2%上昇
  • NZドル・ドルは0.5%高の1NZドル=0.7020ドル
ドル・円は米金利反発でやや堅調

市場関係者の見方

ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミスト

  • ドル・円は米長期金利の上昇・横ばいに応じた値動き。株価の下げ渋りもリスク回避の円高圧力を弱めている
  • 日銀会合の結果発表後に為替は全く動かず、市場関係者の関心の低さが示された。黒田東彦総裁の記者会見では、今回の会合で骨子案を決めた気候変動オペの詳細や、新型コロナ感染動向を背景とした最新の景気・物価認識に注目したい

SMBC信託銀行の佐溝将司シニアマーケットアナリスト

  • ドル・円が朝方の下落から上昇に転じたのは、前日下げていた米長期金利が反発した影響
  • ただ、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が金融正常化に慎重な姿勢を崩さず、米長期金利の水準が低いため、基本的にはドル・円の上値は重い
  • NZドルは中銀による量的緩和の停止を受けて早期の利上げ観測が高まっており、実際にインフレ率も加速しているため、買いが優勢になっている

背景

  • 米10年物国債利回りは時間外取引で前日比1ベーシスポイント(bp)高の1.31%台
    • 前日の米国市場では一時1.2906%と6bp低下
  • 米株価指数先物は時間外取引で一時上昇。日経平均株価は276円安と、やや下げ幅を縮小して取引を終了
  • 日銀が気候変動オペにゼロ%付利、30年度まで-慎重姿勢の指摘も
  • パウエルFRB議長、一時的インフレ説でまた防戦-リスクには留意
  • NZのインフレ率が急上昇、中銀目標を上回る-利上げ予想強まる
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