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ウォール街、オフィス復帰を熱望-新型コロナ変異株の動向にらみつつ

  • 比較的若いスタッフが近く戻れると期待も、コロナ次第だとBofA
  • 大手行はM&Aブームで恩恵、投資家は消費者の借り入れ増を望む

米大手銀行は新型コロナウイルス変異株の動向を注視しながら、ほぼ通常通りの勤務再開を目指し、従業員のオフィス復帰を推し進めている。

  モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)は「コロナ禍が始まったばかりの2020年2月に、最終的にどういう形に落ち着くだろうかと問われ、私は当社の全従業員の労働時間の80%がオフィスで行われることになると感じていると述べたと思う」とした上で、「恐らくそうなるだろう。100%ではないが0%でもない」と語った。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)のブライアン・モイニハンCEOは、比較的若いスタッフが近くオフィスに戻れると期待しているものの、それも新型コロナウイルス次第だと話した。

Opening Day Of The World Economic Forum (WEF) 2020

ブライアン・モイニハン氏

  シティグループもオフィスに復帰する米従業員の数を向こう数カ月で増やす準備を進めているが、変異株の感染状況を注意深く見守っている。

シティ、9月のオフィス勤務増員計画に変更も-感染動向次第とCFO

  大手行の4-6月(第2四半期)決算は堅調で、ウォール街がほとんど無傷でパンデミック(世界的大流行)を切り抜けたことが示された。銀行の経営幹部は再び活況を呈したオフィスを見たいと考えている一方で、投資家は個人消費の回復が借り入れ増につながることを望んでいる。

  4-6月の大手銀行決算の他のポイントは以下の通り。

個人消費復調も借り入れ伸びず

  消費者は再び財布のひもを緩めているものの、依然として銀行からの借り入れは控えている。米政府の大規模な景気対策が手元資金を供給したため、富裕層を除き借り入れ需要は低迷している。

JPモルガンとゴールドマン、富裕層顧客が救い-融資の伸び滞る中

BofAとJPモルガン、シティの融資が失速-米政府の給付金影響か

  JPモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴ、BofAなどコンシューマーバンキングを手掛ける大手行は融資による金利収入は振るわないと予想したが、経営幹部らは経済活動の再開が続く中で全体的な決算は改善すると楽観している。

トレーディング

  大手行のトレーディング収入を増やしてきたパンデミックが引き起こしたボラティリティーの全盛期は終わった可能性がある。大手行のトレーディング収入が大きく減少したのは、比較対象の前年同期に活発な取引が行われていたことが大きな理由だ。

Trading Troubles

The biggest U.S. banks posted steep drops in trading revenue this quarter

Source: Company filings, estimates compiled by Bloomberg's MODL

好況到来か

  BofAやシティなどの経営幹部は経済情勢が改善しており、向こう数カ月中にクレジットやコンシューマーバンキング、投資銀行部門の利益を押し上げる可能性があるとの見通しを示した。

ディールメーキング好調

  トレーディングが不調な一方、景気回復が企業の合併・買収(M&A)を後押しし、ディールメーカーは過去最高水準のパフォーマンスを示している。

Investment banking revenue soars amid pandemic cleanup

原題:
Wall Street Itches for Office Return as Variants Muddy Recovery(抜粋)

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