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香港「火鍋スキャンダル」、コロナ規則反し政府幹部会食-市民は反感

  • 「政府の対応はダブルスタンダード」、軽い処分にあきれた釈明
  • 香港当局はコロナ対策理由にデモ禁止、参加者は収監と警告していた

香港当局はこの1年、新型コロナウイルスの感染抑制を理由にデモを禁止し、抗議集会などに参加した場合は収監すると警告してきた。だが、新型コロナ対策の制限措置に反して会食した政府の上級幹部3人を、当局が軽い処分で済ませていたことが判明。民主派活動家らは怒りの声を上げ、抗議デモを呼び掛けている。

  エンジニアのワイ・チュさん(41)は14日、「政府の対応はダブルスタンダード(二重基準)だ」と指摘。「問題の当事者が当局側の人間なら非常に寛大な措置を講じるが、若者、反対派には容赦ない」と話した。

Hong Kong Government

中央に林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官、後列右から3人目は鄧炳強・保安局長、後列右から2人目が区嘉宏・入境事務処長、後列左から2人目が鄧以海・税関長(2020年7月)

Source: Handout/Getty Images

  大人数でつつき合う人気料理の名前から、今回の不祥事は「火鍋スキャンダル」と呼ばれている。明報や立場新聞などの香港メディアは、3月2日の会食に参加した当局者3人について今月上旬に実名入りで報道。それぞれが5000香港ドル(約7万円)の罰金を支払ったと暴露していた。

  「火鍋トリオ」を解任しなかった理由についての政府の説明が、火に油を注いだ。鄧炳強(クリス・タン)保安局長は14日、こうしたイベントに出席することで当局者らは家族と過ごす時間を「犠牲にしている」と述べた。

  会食に参加していた高官は区嘉宏・入境事務処長と鄧以海・税関長、区志光・保安局副局長で、少なくとも計9人で夕食を取っていた。当時、会食で許されていた人数の上限は4人だった。

Sonny Au

区志光氏(2016年)

Photographer: Nora Tam/South China Morning Post/Getty Images

原題:
Hot Pot Scandal Fuels Anger Over Hong Kong ‘Double Standards’(抜粋)

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