コンテンツにスキップする

クオンツETF、失速直前のリフレ取引に参入-タイミングの難しさ鮮明

  • テクノロジー株を不調の間保有し続けバリュー株をピーク水準で購入
  • 最悪タイミングのリバランスで10ポイント分のリターン逃す

大型成長株の回復とバリュー株投資の失速は、153億ドル(約1兆7000億円)規模の上場投資信託(ETF)にとって最悪のタイミングで起こった。

  ブラックロックのiシェアーズMSCI・USAモメンタム・ファクターETF(MTUM)は5月にリフレトレードに全面的に参入した。しかし、購入した割安の循環銘柄がその後苦戦し、ETFは以来、ほぼ横ばいで推移している。ブルームバーグ・インテリジェンスによれば、リフレ取引を開始する前の同ファンドの保有株バスケットは約10%値上がりした。

MTUM ETF has struggled to make gains since end of May

  同ETFが逃したリターンは、今年の気まぐれな市場の結果だ。リオープニング(経済再開)取引の最善の時期が過ぎたのかどうかについて、ウォール街の見方は一致していない。1-6月にはバリュー投資ETFに約550億ドルが流入したが、その流れは今月になって止まった。

  同時に、ETFがいつ、どのように資産の再配分(リバランス)を行うべきなのかという問いも浮上する。頻繁過ぎればコストが上昇するし、少な過ぎれば市場のペースに乗り遅れる。

  MTUMは過去6-12カ月のトップパフォーマーを追跡するクオンツ戦略を取っている。そのために設計された指数に従い、5月下旬に金融株を増やしテクノロジー株を減らした。

  しかし、年2回のリバランスは遅きに失し、同ファンドはテクノロジー株を不調の間保有し続け、バリュー株をピーク水準で購入するという二重の打撃を受けることになってしまった。

  もちろん、循環株へのローテーションが再開すれば、MTUMは恩恵を受けられる状態にある。投資家の期待は後退したように見えるが、リフレトレードが回復すると考えている向きもウォール街には多い。

Russell growth index has massively outperformed value peer since May

原題:
A $15.3 Billion Quant ETF Loses Out in Badly-Timed Rebalance (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE