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【米国市況】S&P500小反発、利回り低下-FRB議長発言受け

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14日の米株市場ではS&P500種株価指数が小反発。大型テクノロジー株の買いに支えられた。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が景気刺激策を維持する考えを示し、投資家はディフェンシブ姿勢を強めた。米国債利回りは低下。

  • 米国株は小反発、大型テクノロジー銘柄の買いが支え
  • 米国債は反発、10年債利回り1.35%に低下
  • ドル下落、対円で109円台後半-早期テーパリング観測後退
  • NY原油は反落、米在庫増加-OPECプラス合意も視野
  • NY金は4週ぶり高値、FRB議長発言で緩和縮小懸念後退

  パウエル議長はこの日の議会証言で、米経済は資産購入の縮小を開始できるだけの進展をまだ見せていないと強調。アップルやアルファベット、マイクロソフトはそれぞれ上場来高値を更新した。4-6月(第2四半期)決算が失望を誘ったバンク・オブ・アメリカ(BofA)は下落。一方、ウェルズ・ファーゴは値上がりした。

  S&P500種は前日比0.1%高の4374.30。ダウ工業株30種平均は44.44ドル(0.1%)高の34933.23ドル。一方、ナスダック総合指数は0.2%低下した。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.35%と、1.4%を大きく割り込んだ。パウエル議長はインフレ率については、向こう数カ月高い水準が続いた後、鈍化する可能性が高いとの認識をあらためて示した。

  米国みずほ証券のチーフ米国エコノミスト、スティーブ・リチュート氏はFRB議長発言について、「米金融当局は景気が過熱気味になるのを望み、インフレ率の短期的なオーバーシュートを容認する、という当社の見解を支えるものだ」と語った。

  朝方発表された6月の米生産者物価指数(PPI)は市場予想を上回る伸びとなり、企業への価格転嫁圧力が強まっていることを示唆した。

  外国為替市場ではドル指数が低下。パウエル議長の発言で早期テーパリング(段階的縮小)観測が後退した。スタンダードチャータードのスティーブン・イングランダー氏は、パウエル氏の見解がドルの勢いをやや抑えたと指摘した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.5%低下。7月2日以来の大幅安となった。ドルは対円で0.6%安の1ドル=109円97銭。ユーロは対ドルで0.5%高の1ユーロ=1.1837ドル。

Dollar slips after finally closing above Fibonacci retracement level

  ニューヨーク原油先物相場は反落。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計ではガソリンと留出油の在庫増加が示された。また、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟主要産油国で構成する「OPECプラス」の行き詰まりは打開に向け大きく前進し、減産縮小の合意がまとまる可能性が出てきた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は2.12ドル(2.8%)安の1バレル=73.13ドルで終了。5月以来の大幅安となった。ロンドンICEの北海ブレント9月限は1.73ドル安の74.76ドル。

  ニューヨーク金相場は上昇。スポット相場は4週間ぶりの高値を付けた。インフレ警戒で価値保存手段としての金の需要が高まった。パウエルFRB議長の発言も買い安心感につながった。

  金スポット価格はニューヨーク時間午後2時1分までに、前日比0.9%高の1オンス=1824ドル。一時は1829.89ドルと、6月16日以来の高値となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.8%高の1825ドルで終了した。

原題:U.S. Stocks Edge Higher; Treasury Yields Decline: Markets Wrap(抜粋)

Dollar Drops as Powell’s Taper Views Weigh on Bulls: Inside G-10(抜粋)

Oil Drops With OPEC+ Nearing an Output Deal (Correct)(抜粋)

Gold Hits Four-Week High as Fed’s Powell Eases Stimulus Concerns(抜粋)

(市場関係者のコメントを追加、相場を更新します)
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