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デジタルユーロに踏み出すECB、2年で設計や「配布」の課題検証

更新日時
  • デジタルユーロの「調査段階」に入ることを政策委員会が14日に決定
  • 「発行可能性に関するいかなる決定にも予断を持たせるものでない」

欧州中央銀行(ECB)が、中央銀行デジタル通貨(CBDC)である「デジタルユーロ」発行への重要な一歩を踏み出した。最終的に2020年代の半ばごろの導入に道を開く可能性がある。

  ECBは14日、デジタルユーロの「調査段階」に入ることを政策委員会が決定したと発表した。市民や決済業者も関与する2年間の調査を今後実施し、設計と市民などへの「配布」を巡る主要な課題に取り組む。

  ECBは「デジタルユーロ発行の可能性に関する将来のいかなる決定にも予断を持たせるものでない。決定は後ほど行われる。デジタルユーロは現金を補完するもので、取って代わるものではない」と説明した。

  ラガルド総裁はCBDCに熱心であり、域外の巨大IT企業に代表される決済サービス会社が攻勢を強める中でデジタル通貨を導入しなければ、ユーロ圏の「金融の自治」が損なわれる恐れがあるとECBは警告していた。

Digital Ambitions

Central banks are at varying stages of developing digital currencies

Source: Bloomberg

Note: Mapped data show CBDC plans for distinct economies

  ラガルド氏は11日、ブルームバーグテレビジョンに対し、「人々の生活に非常に密接に影響する。プライバシー保護を人々は望んでいると聞くが、同時にマネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金調達を加速させないよう確実を期す必要もある。あらゆる面で適正なバランスが求められる」と発言した。

  中国は「デジタル人民元」の実証実験を複数の都市で既に開始し、導入に向けた最終段階にある。東カリブ中央銀行(ECCB)が共通の金融政策を担うグレナダやセントクリストファー・ネビスなどのカリブ海諸国でも、東カリブ・ドルのデジタル通貨の試験的な発行が始まった。米連邦準備制度とイングランド銀行(英中央銀行)も可能性を検証している。

原題:ECB Starts Next Digital-Euro Stage With Investigation Phase (1)ECB Poised to Take Next Step in Revolutionizing Euro-Zone Money(抜粋)

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