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NZ中銀が量的緩和を今月停止、刺激縮小へ-早期利上げ観測も

更新日時
  • 責務と整合的でないリスクを最小限に抑えるために刺激の縮小は可能
  • 「より持続的な消費者物価圧力が時間の経過と共に増大する」と予測

ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は14日、「大規模資産購入プログラム(LSAP)」として最大1000億NZドル(約7兆7500億円)規模で実施してきた量的緩和(QE)を今月23日までに停止すると発表した。金融刺激の縮小に動く。

  同国の金利市場は11月までの0.25ポイント利上げ可能性を今や完全に織り込み、8月の確率も62%に上昇。今回のQE停止がその予兆となる可能性がある。NZ中銀の声明内容がタカ派的と受け止められたことで、NZドルは対米ドルで一時1%余り上昇した。

【豪・NZ市場】NZドル大幅上昇、NZ中銀が量的緩和拡大を停止へ

  NZ中銀は、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレート(OCR)を過去最低の0.25%に据え置くことを決定。ブルームバーグが調査したエコノミスト24人中全員が政策金利の据え置きを予想していた。

  NZ中銀の声明によれば、金融政策委員会(MPC)が「デフレと高失業の深刻な下向きリスクが薄れた」と捉え、「マンデート(責務)と整合的でないリスクを最小限に抑えるため、2020年半ば以降に導入した金融政策による支援のかなりの水準をより早期に縮小できる」との見解で一致した。

  声明によると、MPCは「著しい経済ショックにさらに見舞われることがなければ、国内の生産能力への圧力の高まりと労働者不足の拡大に伴い、より持続的な消費者物価の上昇圧力が時間の経過と共に増大する」と予測。最近の住宅価格の上昇率が引き続き持続不可能との認識も共有した。

  その一方で、MPCでは「現在継続中の金融政策による支援が一部なければ、中期的なインフレ率と雇用は負託された目標を引き続き下回る可能性が高い」として、一部の金融刺激策の必要性も言及された。

  ASBバンクのチーフエコノミストのニック・タフリー氏は、ニュージーランドでは「現在の刺激水準が維持されることを前提にインフレと雇用が目標をアンダーシュートするリスクが、オーバーシュートするリスクに切り替わった」と指摘。NZ中銀が11月でなく8月に利上げに動き始めると予想した。

原題:RBNZ to End Quantitative Easing Bond Purchases, Reduce Stimulus、Markets Fully Price 25bps RBNZ Rate Hike in November、RBNZ Holds Key Rate at 0.25% as Seen by All Surveyed Economists、New Zealand Keeps Rate Unchanged at 0.25%; Decision History  (抜粋)

(中銀声明の詳細、市場の見方を追加して更新します)
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