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ECB、過度の銀行配当抑制する手段を準備-制限解除後も増配望み薄

  • 監督理事会メンバーのデルガド氏がインタビューで語る
  • 過度の株主還元を提案する銀行にはより平均的還元策への回帰を促す

欧州中央銀行(ECB)の監督理事会メンバー、スペイン銀行(中銀)のマルガリータ・デルガド副総裁は12日、ユーロ圏の銀行配当制限が解除される「可能性が最も高い」今年後半以降も、過度の配当支払いを抑制する措置を取ることは可能だと語った。

  デルガド氏はマドリードでのインタビューで、ECBが金融機関に対し、引き続き「慎重」に対応するよう求めると発言した。欧州経済が新型コロナウイルス禍の最悪期を切り抜けつつある中で、銀行の配当が大幅に増える可能性を打ち消す発言だ。

  過度の株主還元を提案する銀行には「より平均的な還元策への回帰」を強く促す方針であり、「銀行が監督当局の勧告を受け入れない場合、われわれには他の手段がある」とデルガド氏は述べた。

  特殊な事情と「建設的な」対話の下で取り得る措置には、資本要件の引き上げや質的措置が含まれる。ECBは銀行の財務健全性の評価に加え、同様の規模、ビジネスモデルを持つ他行の配当計画との比較も行うという。

  ECBが昨年、銀行の配当を事実上停止させたことが欧州金融機関の株価の重しとなっており、各行は株主還元の早期拡大を望んでいる。だがデルガド氏の発言は、融資の返済猶予が終わり、コロナ変異株の広がりで不確実性が増す状況で、企業破綻の増加を監督当局が警戒する様子がうかがえる。

  今年1-9月の銀行配当に制限を設けたECBは、これを解除するかどうか今月判断する。

  ブルームバーグの集計によると、ユーロ圏の上位10行は株主還元の原資として合わせて222億ユーロ(約2兆9080億円)余りを確保している。

原題:
ECB Could Use Tools to Rein In Excessive Dividends, Delgado Says(抜粋)

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