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NY連銀総裁、米国債より速いペースのMBS購入縮小に慎重姿勢示す

  • 資産購入縮小の基準に「現時点で達していないことは明らかだ」
  • 利上げ前にテーパリングの過程を終わらせることを望む

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は12日、資産購入のテーパリング(段階的縮小)の時期が来たら米国債よりも速いペースで住宅ローン担保証券(MBS)の購入を減らすかどうかについて金融当局者の間で議論が行われていることを念頭に、米国債とMBSの購入がともに住宅コストの低減に寄与していると述べた。

  イスラエル中央銀行主催のイベントでオンライン形式で講演後、ウィリアムズ総裁は記者団に対し、「一方の手段が特に住宅に焦点を絞ったもので他方はそうでないとは、私は考えていない」とした上で、「双方とも金利に影響を与える。従って、ともに住宅コストにも影響する」と語った。

  米金融当局は現在、米国債を月800億ドル(約8兆8300億円)、MBSを400億ドル購入。連邦公開市場委員会(FOMC)が6月15、16両日に開いた会合で、「住宅市場でのバリュエーションへの圧力を踏まえ、米国債よりもMBSの購入縮小を速いペースで進める、あるいはより早期に開始することの利点を幾人かの参加者は指摘した」ことが、今月7日公表の議事要旨で示された。

  一方で「他の幾人かの参加者は米国債とMBSの購入を等しいペースで縮小させることを支持した」とされた。米金融当局は雇用と物価上昇について「一段と顕著な進展」があるまでは購入ペースを維持すると表明している。

FOMC議事要旨、テーパリング開始に向けた進展は続くと予想 (2)

  ウィリアムズ総裁は、この基準に「現時点で達していないことは明らかだ」と発言した。また利上げ前にテーパリングの過程を終わらせることを望むが、「それは私にとって、かなり先だ」と語った。

  最近の米長期国債利回り低下については、新型コロナウイルスのデルタ株拡散を巡る懸念や世界の景気回復ペースを巡る悲観論、新型コロナ流行前でも先進国にみられた低金利から脱却できるかどうかなど世界的な要因に言及。「人々が考慮しているのは世界的な動向だと思う」と述べた。

The Fed's New Dot Plot

原題:
Williams Pushes Back on Fed Tapering MBS Faster Than Treasuries(抜粋)

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