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Photographer: David Paul Morris/Bloomberg
Cojp

大型ハイテク株の人気復活、投資家は景気先行き懸念で逃避先模索

  • アップルなどハイテク大手5社の時価総額、6月以降1兆ドル強拡大
  • 決算発表で投資家の楽観強まる可能性、5社全てが2桁台の増収か

大型ハイテク株への投資意欲が再び強まっている。

  新型コロナウイルス禍収束後をにらんだ好景気の強さを巡る疑念が再浮上する中、高成長産業で支配的な立場にあり、経済が減速しても増収・増益が続きそうな巨大ハイテク企業にトレーダーの関心は戻りつつある。

  6月初め以降の株価上昇でそうした動きに拍車が掛かり、リフレトレードが流行し景気循環株が買われた今年初めからのシフトが鮮明となった。

  この結果、アップルとマイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、アルファベット、フェイスブックのハイテク大手5社の時価総額は6月初めから1兆ドル(約110兆円)余り膨らんでいる。

  タワー・ブリッジ・アドバイザーズのジム・マイアー最高投資責任者(CIO)は「100%の成長を維持することはできず、より通常の状態に戻る中で投資家は再びグロース(成長)株に向かうだろう」と述べた。

Megacap tech stocks have outperformed the S&P 500 since the start of June

  テクノロジー株の人気復活は、米経済再開に伴う急速な成長が長期的には続かないとの観測の高まりを反映している。

  いわゆるミーム株への投資熱の沈静化も巨大テクノロジー企業に恩恵をもたらしている可能性がある。バンダ・リサーチのリポートによると、投資先が少なくなり、大手テクノロジー銘柄に引き寄せられている投資家もいるという。同社のベン・オナティビア、ジャコモ・ピエラントーニ両氏は半導体メーカーのエヌビディアへの「根強い」需要がアマゾンやアップルに広がりつつあるとして、「昨夏の上昇局面が思い出される」とコメントした。

  今後の4-6月(第2四半期)決算発表で、投資家の楽観が強まる可能性もある。ブルームバーグの集計データでは、5社全てが2桁台の増収率となる見通しで、アマゾンの売上高は30%増、アルファベットとフェイスブックは共に50%増と予想されている。一方、S&P500種株価指数構成企業全体では19%の増収が見込まれている。

Great Expectations

Bloomberg

  トレジャリー・パートナーズのリチャード・サパースティーンCIOはこれら5社について「長期的に保有すべき銘柄だ」と述べ、「クラウドか検索、電子商取引のいずれであっても、売上高の伸びが加速しているほか、毎年の巨額の資本支出で新たなビジネスチャンスや技術革新が生じる可能性がある」と説明した。

原題:
Megacap Tech Stocks Roar Back Into Vogue as Haven From Slowdown(抜粋)

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