【米国市況】主要株価指数が最高値更新、決算発表控え-原油安い
Vildana Hajric、Claire Ballentine1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら。
12日の米株式相場は続伸。主要株価指数はいずれも連日で最高値を更新した。企業業績が株価バリュエーションを支え続けられるかどうかを見極めようと、今週から本格化する決算発表に注目が集まっている。
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金融や通信サービス関連株が特に上昇し、S&P500種株価指数を押し上げた。テスラやエヌビディア、アルファベットといったテクノロジー銘柄の値上がりにより、ナスダック100指数も最高値を更新した。
S&P500種は前週末比0.4%高の4384.63。ダウ工業株30種平均は126.02ドル(0.4%)高の34996.18ドル。ナスダック総合指数は0.2%上昇。
米国債は指標銘柄の大半が小幅安。10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.36%。この日の3年債入札は最高落札利回りが入札前取引の水準をやや上回った。10年債入札では落札利回りが入札前取引の水準をやや下回った。
LPLファイナンシャルのストラテジスト、ジェフ・ブックバインダー氏とライアン・デトリック氏は「この四半期は経済再開の広がりでより前向きな材料が出ると予想しているが、同時に4-6月期の業績が現在の景気サイクルにおいてピークになると考えてほぼ間違いない」と指摘した。
外国為替市場ではドルとスイス・フランが主要通貨の大半に対し上昇。新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済の成長に及ぼす影響が引き続き懸念された。原油相場の下落を背景にカナダ・ドルとノルウェー・クローネは下落した。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇。ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.2%高の1ドル=110円37銭。ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.1861ドル。
ニューヨーク原油先物相場は反落。一部地域でのコロナ感染再拡大や中国の経済成長鈍化による需要への影響が意識された。デルタ変異株の感染拡大を抑制しようと、日本や韓国、ベトナムの一部で新たな行動制限措置が導入されており、原油の需要見通しが暗くなりつつある。米国でのコロナ感染者数は11日までの1週間に47%増と、週間としては昨年4月以来の大幅増となった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は46セント(0.6%)安の1バレル=74.10ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は39セント安の75.16ドル。
ニューヨーク金相場は反落し、ここ3営業日で2度目の下落。ドルや株価の上昇を背景に、代替資産としての金の需要が減退した。金スポット価格はニューヨーク時間午後3時5分現在、前営業日比0.1%安の1オンス=1806.34ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.3%安の1805.90ドルで終了。
原題:Stocks Hit Records Ahead of Earnings; Oil Falls: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Rises on Virus Woes; Oil-linked FX Drops: Inside G-10(抜粋)
Oil Slips on Growing Threat of Delta Variant to Demand(抜粋)
Gold Slips as Dollar Strengthens Ahead of U.S. Inflation Data(抜粋)