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【新型コロナ】米国で新規感染者急増、ファウチ氏が接種の遅れに苦言

更新日時
  • 米国ではワクチン接種の遅れている地域でデルタ変異株が流行
  • 「イデオロギー的な硬直性」が接種を妨げている-ファウチ氏

米国の新型コロナウイルスの新規感染者数は5月中旬以降で最多となった。ワクチン接種の遅れている地域でデルタ変異株が広がっているのが背景。ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データによると、10日の新規感染者数は3万3933人。週当たりの新規感染者数は3週連続で増加した。

  こうした状況を受け、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は「イデオロギー的な硬直性」がワクチン接種を妨げているとし、国内の一部で接種率向上が進まない状況に不満を示した。

  ニューヨーク市長選の民主党候補者エリック・アダムズ氏はデルタ変異株の感染拡大を踏まえ、ワクチンを接種した住民も公共の屋内ではマスクを着用するよう呼び掛けた。

  フランスでも複数の当局者が新たな感染拡大に警鐘を鳴らしている。同国の10日の新規感染者数は約4700人。ベラン保健相は「何も行動しなければ1週後には6000人、15日後には1万人に増え、8月初めには2万人を超えるかもしれない」と述べた。ただ、マクロン大統領の側近の1人は新たなロックダウンが導入される可能性は低いとの見解を示した。

  タイは11日、新規感染9539人と死者86人を報告。いずれも過去2番目に多い水準となった。タイは夜間外出禁止などの制限強化を打ち出している。

  20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は10日、新型コロナ変異株の感染拡大が脆弱(ぜいじゃく)性をはらむ景気回復を損ねる恐れがあるとする警告を共同声明に盛り込み閉幕。コロナ変異株とワクチン接種ペースの各国でのばらつきが世界経済の明るくなりつつある見通しを弱める可能性があると指摘した。

G20、コロナ変異株が回復損ねる恐れと警告-国際課税強化を承認

  ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データによると、世界の新型コロナ感染者数は1億8660万人を超え、死者数は403万人に近づいている。ワクチントラッカーによれば、世界のワクチン接種は計33億9000万回を上回った。

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原題:
U.S. Cases Swell; New York State Reports One Death: Virus Update(抜粋)

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