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米長期金利低下は「心配無用」-ブラックロックなどリフレ取引諦めず

  • 成長がトレンド上回る時期が1年続くこともあり得るとゴールドマン
  • 10年債利回りが今四半期1.75%を回復しないか注意必要とモルガンS

リフレーショントレードは米国債利回り急低下で痛手を被ったが、世界最大の資産運用会社である米ブラックロックなど業界上位3社は、素早い回復を予想している。

  ブラックロックとJPモルガン・アセット・マネジメント、モルガン・スタンレー・ウェルスマネジメントは、債券相場上昇に伴う利回り急降下について、世界的に景気が順調な回復軌道にあるという、より安心できる現実とは矛盾する一時的現象であり、心配無用と考えている。これら上位3社の合計資産額は約12兆ドル(約1319兆円)に上る。

  JPモルガン・アセット・マネジメント(運用管理資産額2兆3000億ドル)のグローバル市場ストラテジスト、マイケル・ベル氏(ロンドン在勤)は「債券相場の急騰は行き過ぎであり、経済見通しの基本的な強さを反映していない。成長は非常に力強いものになると予想され、市場が将来の利上げを十分織り込んでいるとわれわれは考えていない」との見解を示した。

  このような楽観論にはさまざまな理由がある。景気回復拡大の多くの兆候が存在し、それが記録的な求人を促している。リスク資産を支える成長と流動性は数カ月前よりサイクルのピークに近づいたかもしれないが、続く余地は十分残っている。

  ゴールドマン・サックス・インターナショナルのポートフォリオ戦略&アセットアロケーション担当マネジングディレクター、クリスチャン・ミュラーグリスマン氏(ロンドン在勤)は「リフレーションを全く諦めていない。成長と流動性がピークに達したというだけで、直ちに長期的な停滞に戻らなくてはならないことを意味しない。市場にとって成長がトレンドを上回る期間がさらに数四半期、1年続くことさえあり得るだろう」と分析した。

  モルガン・スタンレー・ウェルスマネジメントのリサ・シャレット最高投資責任者(CIO)は今週のリポートで、「米国の10年国債利回りが今四半期中に1.75%を回復しないか注意を要する」と指摘した。

U.S. yield curve flattens in negative signal for cyclical reflation trade
Real yields near -1% point to economic slowdown

原題:Wall Street Wealth Trio Sticks to Reflation Bets After Selloff(抜粋)

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