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米政権、多様性や格差是正目指す方針に沿ったFRB人事検討-関係者

  • 銀行規制の強化などもバイデン政権の優先事項
  • パウエル議長再任の是非は秋に判断か-イエレン氏との関係は良好

バイデン米政権はパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長を再任させるかどうか検討する中で、格差是正や銀行規制の強化など政権が掲げる優先事項とFRBを一層合致させるため理事会人事を活用することを協議している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  バイデン大統領は現在、理事の空席を一つ埋める必要があり、向こう1年でさらに3人を入れ替えられる機会を得る。パウエル議長とクラリダ、クオールズ両副議長の任期は今後数カ月以内に満了となる。

Fed Reserve Chair Powell Testifies Before House Select Subcommittee On Coronavirus Crisis

パウエルFRB議長

  匿名を条件に関係者が語ったところによれば、ホワイトハウスは議長ポストだけを切り離して検討するのではなく、政権のアジェンダに向けて政策の再形成を促すための理事会構成を目指している。

  決定は間近ではないもよう。パウエル氏は続投に意欲を示しており、明白な後任候補が見当たらないため、再任はあり得る。政権が交代してもFRB議長を続投させる長年の慣例はトランプ前大統領が破ったが、再任であれば以前の慣例に戻ることになる。

  関係者2人の話では、FRB人事に影響力を持つ一人であるイエレン財務長官は自身に近い人々に対し、パウエル議長との関係は良好であり、新型コロナウイルス禍での同議長の金融政策運営に満足していると述べている。

  パウエル氏(68)を再任させた場合、FRBトップに史上初のマイノリティーを指名する機会を逃すことになり、民主党進歩派の批判を招く可能性もある。複数の関係者によれば、そうした緊張を回避する方法の選択肢の一つは多様性ニーズを満たせる複数の人事を合わせることだという。FRB理事候補は上院の承認を経て就任する。

  パウエル氏を再任させるか、あるいは新議長候補を指名するかの判断は秋に下される見込み。ホワイトハウスと財務省の報道官はいずれもコメントを控えた。

  関係者によると、パウエル氏再任の是非については、前任者であるイエレン氏とクレイン大統領首席補佐官、ディース国家経済会議(NEC)委員長が大統領への助言で重要な役割を果たす見込み。

連邦準備制度理事会備考
パウエル議長議長の任期は来年2月まで
クラリダ副議長理事の任期は来年1月に満了
クオールズ副議長副議長の任期は10月13日まで。理事任期は2032年まで
ブレイナード理事オバマ大統領が指名。2026年に任期満了
ボウマン理事トランプ大統領が指名。2034年に任期満了
ウォラー理事昨年12月に就任。2030年に任期満了
空席

原題:Biden Eyes Imprint on Fed Board as Decision on Powell Approaches(抜粋)

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