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銀行業界、トレーディングの長期低迷は終了した-JPモルガン幹部

  • 業界のトレーディング収入はコロナ禍前に底を付けた-ピント氏
  • 今後は世界の成長とともにトレーディング事業も成長へ

ウォール街のトレーダーは昨年、思いがけず大きな収益を上げたが、それまでは収入が減少し事業環境は厳しさを増しつつあった。新型コロナウイルス禍を背景とした好調な業務が減速する中、10年に及んだ低迷が今後も続くのだろうかという疑問が広がっている。

  米銀JPモルガン・チェースのダニエル・ピント共同社長によれば、答えはノーだ。

  ピント氏はインタビューで、業界全体のトレーディング収入は新型コロナ禍の前に底を付けていた可能性が高いと指摘。20年の成績は例外としても、今後何年にもわたり、そうした深い底から改善していくとの見方を示した。

  同氏は「業界のトレーディング収入は時間とともに増えていくだろう」と予想。金融危機後に設けられた規制や、電子化など市場構造の変化といった利幅を縮小させる要素は大半が既に施行されており、システムは順調に機能しているとし、「今後は世界と資本市場の成長とともに、トレーディング事業も成長すると予想される」と付け加えた。

Bust, Boom and Then?

Even ignoring 2020, JPMorgan says worst of trading slump is over

Source: Coalition Greenwich

Note: Data tracks revenue for the 12 largest investment banks globally

  金融危機後の10年間はその大半において、金融機関大手12社のトレーディング収入合計は減少が続いた。調査会社コーリション・グリニッチによれば、トレーディング収入の合計は2017年に1100億ドル(約12兆1700億円)で底を付けたが、その後の2年間も改善はほとんど見られなかった。その理由は規制強化や電子取引の台頭、根強く続く低金利、新規参入企業からの圧力など数多く存在する。

  ただそうした要素の多くは展開済みで、資本市場は拡大しつつある。ピント氏らJPモルガンの幹部は、今年は中長期の成長トレンドが見えてくるとの認識だ。

  同社グローバルマーケッツの責任者トロイ・ロールボー氏は、「昨年を例外として脇に置けば、複数年ベースで考えた場合に今年は非常に強い結果がもたらされるだろう」と語った。

原題:JPMorgan Bosses Predict Banks’ Long Trading Slump Gone for Good(抜粋)

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