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米国のアジアでの地位「低下」-キャンベルNSCインド太平洋調整官

  • 米国にはアジア地域における経済的プランがあることを示す必要
  • アジア地域向けに今後数カ月にさらなるコロナワクチン提供計画

米国家安全保障会議(NSC)でインド太平洋調整官を務めるカート・キャンベル氏は6日、自己主張を強める中国がアジア全域で勢力を拡大する情勢にあって、米国の同地域における地位は「低下」しているとの見解を示した。

  キャンベル氏はアジア・ソサエティ主催のイベントで、「米国の課題が山積しているのをわれわれは認識していると思う。アジアでは歴史的に強いポジションにあるが、それは低下してわれわれはリスクに直面しており、全面で大幅な投資を行う必要がある」と語った。

  アジアにおける政策の狙いについてキャンベル氏は、米国が「急速な」衰退の道をたどっているとの考えを習近平国家主席やその顧問が信じないようにすることに主眼があると指摘。米国内での経済課題の実行や、新型コロナウイルス禍からの回復が対中競争力強化の一助となると話した。

Kurt Campbell GETTY sub

カート・キャンベル氏

  その上で、米国として今後数カ月にアジア地域向けのさらなるコロナワクチン提供を計画するとともに、「ハイレベル」の外交的関与を続ける方針であるとも述べた。

  また、トランプ前政権による環太平洋連携協定(TPP)離脱決定の後、アジア諸国の間ではこの地域における米国の経済的リーダーシップ拡大への期待があるとし、「米国がアジアで本当に効果的な存在であるためには、われわれに経済プランと一連の関与があることを明確にする必要があり、近いうちにその一部を目にすることになるだろう」と語った。  

  キャンベル氏はこのほか、中国との競争を冷戦のような状況と捉えるのは実体を照らし出すというよりも分かりにくくするものだと警告。自己主張を強める同国の外交政策は今後も続く公算が大きく、オーストラリアなどの国々に対する姿勢は「揺らぐことがないようなアプローチの過酷さ」を示すものだと説明した。

原題:Biden’s Asia Czar Says the U.S.’s Standing in Asia Has ‘Slipped’(抜粋)

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