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OPECプラスの協議中止、価格競争や供給不安の懸念も-アナリスト

  • 産油国は恐らく生産量を増やし始める公算、価格競争再発も-ING
  • UAEのOPEC加盟継続方針に疑念高まる可能性-RBC

石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」による生産水準を巡る協議が行き詰まり、 原油市場は不安定な状態に置かれた。8月に見込まれていた減産縮小の可能性は遠のき、景気回復の勢いが増す中で世界的な供給不足に陥りかねない。

  OPECプラスの結束を欠く状態は、メンバーが意のままに生産し原油価格を急落させた昨年のような価格競争が再発するとの観測も高めている。状況は依然として非常に流動的であり、今後数日で交渉が再開する可能性もある。今後の展開に関するアナリストの見方は以下の通り。

ING

  OPECプラスが8月に生産量を据え置いた場合、価格には強材料になるはずだが、産油国が実際に生産量を安定させる可能性はあまり高くないとINGの商品戦略責任者ウォーレン・パターソン氏(シンガポール在勤)はインタビューでコメント。産油国は恐らく生産量を増やし始める公算が大きく、より広範な合意が破綻する恐れがある。昨年のような価格競争になる可能性もあるが、全関係国がそうした事態の回避を目指すだろう。明確な解決策は、合意内容の2つの要素を分離することだ。8月から12月までの日量200万バレルの供給増加で合意し、その後それ以降の合意の延長に取り組むことだ。

RBCキャピタル・マーケッツ

  舞台裏での交渉は続いていると報じられているが、アラブ首長国連邦(UAE)がOPEC加盟を継続するコミットメントへの疑念は今後数日で高まる可能性が高いと、RBCのアナリスト、ヘリマ・クロフト氏とクリストファー・ルーニー氏はリポートで指摘した。 3月にマーバン原油指標が導入されて以来、UAEのOPEC加盟継続と、余剰生産能力を引き続き稼働させない姿勢を巡って明らかな疑念がある。UAEとサウジアラビアの対立は石油政策関連だけにとどまらないようだ。見たところ、UAEはサウジの影の存在から飛び出し、世界の潮流の中で自らの航路を進もうとしているようだ。

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原題:
Here’s How UBS to RBC See Outlook for Oil After OPEC+ Talks Fail(抜粋)

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