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ECBが戦略点検詰めの調整、物価安定目安が焦点-今週特別会合

更新日時
  • インフレ目標の新たな原則で合意を得ることが、最終調整の核心部分
  • 「全会一致でなければ戦略点検を完了できない」とOMFIF議長

欧州中央銀行(ECB)は過去約20年で最も大掛かりな戦略点検の最後の調整に入る。ECB当局者らは、将来の金融政策の枠組みを巡り主要な意見対立解消を目指す。

  ECBの政策担当者らは、戦略点検に関する特別会合を今週開く。ラガルド総裁主導で2020年初めに開始したが、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)で遅れた。

  2%弱という物価安定の目安の見直しを通じて、米連邦準備制度など他の主要中銀の点検でも中心テーマとなったインフレ目標の新たな基本原則で合意を得ることが、最終調整の核心部分だ。気候変動対応でECBが果たす役割や絶えず変化する労働市場にどう対処するかも主要議題となる。

  事情に詳しい複数の関係者によれば、6日の夕食から協議が始まり、最終ハードルがクリアされれば今週中にも点検の総括発表があり得る。ECBの報道官は「衛生・安全規則が認める範囲で対面の可能性を含め複数の会合」を予定していると語った。

  一致が必要な当事者と経済イデオロギーの数の多さが一つの難問だ。ECB正副総裁と理事、ユーロ圏の各国中銀総裁で構成する政策委員会メンバーは25人と、2003年の政策点検時の18人から増えた。

  公的通貨金融機関フォーラム(OMFIF)のデービッド・マーシュ議長は「今回は実に重要な節目だ。政策委の全会一致がなければ、この戦略点検を終わらせることはできない。このことは阻止する力を一部の人々に与える。拒否権は非常に慎重に用いる必要がある」と指摘した。

Policy makers are rethinking usefulness of "below, but close to, 2%" aim

  現行の物価安定の目安を変更すべきだというコンセンサスは存在するが、これに代わる基本原則について意見の溝はなお埋まっていない。柔軟性を持たせながらインフレ目標を2%と明示する案を支持するグループがいる一方、南欧出身のメンバーを中心に物価の伸びが目標を下回る時期の後には目標のオーバーシュートを容認する、平均インフレ目標に類似する考えを支持する向きもある。

ECBシュナーベル氏、物価オーバーシュート一時容認-戦略点検控え

  ブルームバーグ・エコノミクスは、ECBがよりシンプルで対称な2%の目標を採用し、目標のアンダーシュートに対してもオーバーシュートと同様に強く反応するとはっきり公約するのではないかと予想している。

原題:ECB Officials Zero In on Final Compromises of Policy Overhaul(抜粋)

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