コンテンツにスキップする

三井住友FG、インドのノンバンクを2200億円で買収-正式発表

更新日時
  • テマセックの出資子会社からフラートン・インディアの株式75%取得
  • インドのリテール市場への参入は日本の大手金融グループで初めて

三井住友フィナンシャルグループ(FG)は、インドのノンバンクを20億ドル(約2200億円)で買収すると正式発表した。ノンバンクを保有するシンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスの傘下企業から株式の約75%を譲り受ける。インドの個人・中小企業金融市場に参入するのは日本の大手金融グループで初めてとなる。

  買収するのはムンバイに本社を置くフラートン・インディア・クレジット・カンパニー。同国内で個人ローンや住宅ローン、中小企業向け融資を展開している。インドに約650の支店を持ち、約1万4000人の従業員を抱える。2021年3月期の業務粗利益は476億円、当期純損失は182億円で、同3月末の貸出金残高は約3122億円。リテール向け金融サービスを手掛けるノンバンクとしてはインドで6位の貸出規模だという。

  三井住友FGの株価は、一時前日比0.94%高の3881円を付けた。

  三井住友FGはテマセクの出資子会社、フラートン・フィナンシャル・ホールディングスから74.9%の株式を取得後、将来的には全株取得を目指す。最終的な買収価格は3000億円規模に達する可能性がある。同社にとっては、インドネシアで総額約2500億円を投じた商業銀行、BTPNに並ぶアジアでの巨額買収案件になる。

  インドでは、三井住友FG傘下の三井住友銀行が支店を出店し、法人取引を強化している。今後もインドの成長余力は高く、リテールや中小企業向け金融市場も拡大すると判断した。同国は国内銀行に対する外国銀行の出資規制が厳しいため、グループとしてノンバンクを買収し、リテール業務のプラットフォームとする。

  これまで三井住友FGは、高い成長を続けるアジアへの進出を進めており、すでにインドネシアやベトナムなどで地場銀行やノンバンクに出資をしてきた。今年に入ってからも、ベトナムのノンバンク大手やフィリピンの銀行への出資を決めるなど、アジア展開を加速させている。

(正式発表の内容を追加し、更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE