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豪中銀、緊急措置を緩やかに縮小か-6日会合でYCC延長ない公算大

  • より柔軟な形でQE第3弾実施の可能性-安心感与えるメッセージも
  • 市場が織り込む最初の利上げ時期は22年後半、一部は25年と予想

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は力強い成長回復を踏まえ、緊急措置の一部を緩やかに縮小する公算が大きい。国内最大の都市シドニーが新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大でロックダウン(都市封鎖)下にあるにもかかわらずだ。

  豪中銀は6日の会合で、イールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)目標の対象を現行の2024年4月償還債から24年11月償還債に変更しないと予想されている。変更されれば、利上げは25年までない可能性を示唆する。

General Views In Sydney As Half of Australia’s Population in Lockdown

ロックダウン中のシドニー(6月29日)

  豪中銀は量的緩和(QE)プログラムも維持する見通しだが、異なる形式となる可能性が高い。大半のエコノミストは各1000億豪ドル(約8兆3500億円)規模の第1、2弾よりも柔軟なアプローチを見込んでいる。

Australia's jobless rate tumbles to pre-pandemic level

  回復持続を確実にするため景気支援は継続されるものの、こうした動きから記録的な低金利の終わりがついに見えてくる。

RBA Governor Philip Low Keynote Address on the Second Day of the AFR Business Summit

豪中銀のロウ総裁

  ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)の豪経済・債券戦略責任者スーリン・オン氏(シドニー在勤)は「現在の新型コロナ禍の状況が議論の中心となるのは明らかだ」とした上で、「豪中銀はたとえYCC目標の対象を24年11月償還債に変更しないことを選び、QEプログラム第3弾で若干のテーパリングを示唆しても、安心感を与えるメッセージを送る公算が大きい」と述べた。

  現時点で市場が織り込む豪中銀の最初の利上げ時期は22年後半。オーストラリア・コモンウェルス銀行のガレス・エアード氏が22年11月と予測する一方、ドイツ銀行のフィル・オドナゴー氏は25年になるとみている。コンセンサスは23年。

原題:RBA Expected to Pare Back Emergency Stimulus Amid Lockdown (1)(抜粋)

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