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中銀の金購入、復活か-インフレ加速観測や世界貿易回復が追い風

  • タイやセルビアの中銀、金保有拡大-ガーナ中銀も購入発表
  • 中銀の5行に1行程度は今後1年の金準備積み増しに前向き-WGC

各国・地域の中央銀行はここ1年にわたり金の購入を手控えてきたが、購入意欲が復活しつつある可能性がある。

  セルビアやタイなどの中銀は金の保有を増やしており、ガーナ中銀は最近、購入計画を発表。インフレ加速の観測に加え、世界貿易回復で購入資金が潤ったことが背景にある。中銀の金購入は10年ぶりの低水準に落ち込んでいたが、回復すれば金相場の見通し押し上げにつながる。

  セルビア国立銀行(中銀)は「長期的に、金はインフレや他の金融リスクに対する最も重要な防御手段だ」と指摘。同国のブチッチ大統領の最近の発表によると、中銀は金の保有を36.3トンから50トンに増やす方針だ。

  金相場は今年に入り圧迫されている。債券利回り上昇で投資家にとって魅力が薄れたためだ。4月と5月には回復したものの、6月は米金融当局がタカ派色を強め、ドルが上昇したことを受け、月間ベースで約4年ぶりの大幅安となった。

`Marvelous' Diversifier

Central bank demand seen recovering in 2021 and 2022

Sources: World Gold Council (2010-2020); HSBC (estimates)

  シティグループのアーカシュ・ドシ氏らアナリストはリポートで、強気のシナリオでは、世界経済回復に伴い、中銀の金購入量は計約1000トンに達する可能性があると予想した。

  ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の先月の調査によれば、中銀の5行に1行程度は今後1年間に金準備を積み増す意向がある。

  スタンダードチャータードの貴金属アナリスト、スキ・クーパー氏は「地政学的緊張や多様化の必要性、不確実性の高まりが引き続き金準備への関心を高めている」と述べた。

原題:
Gold Regains Shine After Central Bank Buying Drops to Decade Low(抜粋)

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