コンテンツにスキップする

自公で過半数届かず、衆院選控えた菅首相に打撃-東京都議選

更新日時
  • 自民は第1党奪還も伸び悩み、過去2番目に少ない33議席
  • 都民ファは大幅減、公明は改選前維持-選挙協力の立憲・共産は増

衆院選の前哨戦とされる東京都議選(定数127)は4日投開票され、自民党公明党は過半数に届かなかった。自民は第1党を奪還したが過去2番目に少ない33議席(改選前25)にとどまった。菅義偉首相には打撃で、秋までの衆院選に向けた態勢の立て直しが急務となる。

  小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党・都民ファーストの会は31議席(同45)まで減らしたが2人差で第2党となった。選挙協力した共産、立憲民主両党はいずれも増やした。

  各党が国政選挙並みの態勢で総力戦を繰り広げ、事前の世論調査では、自民の優勢が伝えられていた。小池知事は過度の疲労を理由に6月末に静養に入り、投票日前日になって都民ファの候補者の応援に入った。

経済対策が大型化する可能性高まったとの見方-都議選で自民が苦戦

各党の議席数

自民都民公明共産立憲維新ネット無・その他
選挙後3331231915
選挙前254523188115

出所:NHK

  東京五輪開幕が23日に迫る中で新型コロナウイルスの感染が拡大しており、支持率低迷の菅政権にとって厳しい状況は続く。

  菅首相は5日、選挙結果について「自公で過半数を実現できなかったことは、謙虚に受け止めさせていただきたい」と記者団に語った。要因を「しっかり分析をして、次に備えていきたい」とも述べた。

  立憲民主党の福山哲郎幹事長はNHKの番組で、自民党の新型コロナウイルス対策への批判で一定の支持を得ることができたとして「自信と期待を持って次の衆院選に臨んでいきたい」と述べた。一方、公明党の石井啓一幹事長は東京でコロナ感染のリバウンドが続いていることから、五輪に関して「政府には無観客を真剣に検討していただきたい」と話した。

今後の政治日程
7月11日東京のまん延防止等重点措置の期限
7月23日 東京五輪(8月8日まで)
8月24日 東京パラリンピック(9月5日まで)
9月30日菅首相の自民党総裁の任期満了
10月21日衆院議員の任期満了

  日本大学大学院の岩井奉信講師は、「自民にとってはショッキングな選挙結果だが、菅内閣の低支持率からすれば不思議な結果ではなかった」と指摘する。コロナの感染が拡大する東京では政権の人気は低く、対立する小池知事が存在感を示した形だという。ただ衆院選に向けては、国政には都民ファに当たる政党はなく立民の支持率も低いことから、自民が大きく敗北することはないとみている。

  今回の選挙には42選挙区に271人が立候補した。東京都選挙管理委員会によると、投票率は42.39%で前回(51.28%)を下回った。 

(菅首相のコメントなどを追加しました)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE