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Photographer: Stefani Reynolds/Bloomberg
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短期金利トレーダー前途多難、米債務上限が復活も-財務省は現金圧縮

  • 1日現在の現金残高は7840億ドル、7月末時点で4500億ドルを想定
  • 米財務省は既に供給が不足するTBの発行を減らす可能性が高い

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短期金利トレーダーは、前途多難な展開に備えている。米連邦政府の債務上限を定める法律の2年間適用停止が7月末に期限を迎え、このままいけば8月1日から法定上限が復活しそうだ。これまでのところ議会は上限引き上げの明確なプランを欠き、政府の借り入れが困難に直面しかねない。

  米財務省は現金残高を今月著しく圧縮する必要があり、既に供給が不足する財務省短期証券(TB)の発行を減らす可能性が高いことが、トレーダーの最大の悩みといってよい。

  債務上限の引き上げないし適用停止延長を議会が承認しない場合、財務省は国債の償還や利払いの継続に向け、特例措置を実施せざるを得なくなる。

  財務省が現金残高圧縮のため、今年1-6月(上期)にTBの発行を6800億ドル(約75兆5000億円)余り既に減らす過程で、TBレートは低水準で推移し、マイナスになることさえあった。さらに連邦準備制度の資産購入に伴う大量の流動性が金融システムには存在する。

  こうした状況を受け、米金融当局は先月、実効フェデラルファンド(FF)金利が目標レンジに収まるよう誘導しやすくする狙いから超過準備の付利(IOER)と翌日物リバースレポ金利を0.05ポイントずつ引き上げた。その件で新たな知見を得たいストラテジストらは、7日公表される先月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨に注目することになろう。

  財務省は5月の段階で、連邦準備制度の政府預金口座(TGA)に預け入れる現金残高について、7月末時点で4500億ドルになるとの想定を明らかにした。1日現在の現金残高は7840億ドルだった。

  クレディ・スイス・セキュリティーズのストラテジスト、ジョナサン・コーン氏は「財務省が明言した現金残高の水準達成を目指す中で、TBのペイダウン(一部償還)が重要な要素になるだろう」と指摘した。

  

U.S. Treasury's cash balance predicted to fall further this month

原題:Treasury Traders Brace for Volatility With Debt-Limit Chaos Near(抜粋)

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