コンテンツにスキップする

ウォール街の異端児らが警告、11兆ドルのパッシブ投資ブームは厄災

  • 社会的な惨事、到来は必至-シンプリファイのグリーン氏
  • 「世紀の空売り」バーリ氏、IQ劣化がバブル増長とツイート

米国内での運用資産総額が11兆ドル(約1224兆円)規模に膨れ上がったパッシブ投資のブームを苦々しく思う人にとって、アクティブ運用こそ倫理的な投資の原型であり、インデックス投資の呪縛から逃れるための時間はなくなりつつある。

  シンプリファイ・アセット・マネジメントのチーフストラテジスト、マイケル・グリーン氏はパッシブ運用の狂乱的なブームについて、「社会的な意味での惨事がもたらされかねない」と警告する。「危機の到来は必至であり、変化を拒むことはできなくなる」と述べた。

  市場全体の動きをそのまま模倣するインデックスファンドが、最初に設定されてから50年。その規模は資本主義社会の秩序を脅かすほどに膨らんだと、批判派は懸念する。

Index assets in the U.S. have topped $11 trillion

パッシブ運用とアクティブ運用の対比推移

出所:ブルームバーグ

Michael Green

マイケル・グリーン氏

出所: Realvision

  パッシブ運用は確かにコストを下げ、投資を大衆化し、多くの人がリターン上昇の恩恵を受けた。その半面、投資に値しない企業に資金が配分され、市場の価格発見機能をゆがめ、ボラティリティー(変動性)が高まるという副作用を批判派は列挙する。

  「市場というのはそもそも、他人に老後資金を蓄えさせることではなく、経済に効率的に資本を配分し、より良い企業への投資を促すシグナルを発信することを本分としている」とグリーン氏は論じた。

  銘柄選別の将来を危ぶむのは同氏に限らない。負け戦であることを重々承知で声を上げる投資家は少なくない。

  サンフォード・C・バーンスタインでグローバルクオンティテーティブ戦略を率いるイニゴ・フレーザージェンキンズ氏はかつて、パッシブ投資をマルクス主義よりたちが悪いと批判。マイケル・ルイス氏の著書「世紀の空売り」で取り上げられ有名になった投資家マイケル・バーリ氏は、「パッシブ投資の知能指数劣化」が株式バブルを悪化させるとツイートした。

  それでもインデックスファンドに巨額の資金流入が続いているのには、それなりの理由がある。大半のアクティブ運用は手数料を引いた後の成績がベンチマークを下回っており、上回ったとしてもそれを維持するのに苦労している事実が繰り返し示されている。

原題:Wall Street Rebels Warn of ‘Disastrous’ $11 Trillion Index Boom(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE