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GPIF運用状況きょう発表、5年ぶりのベンチマーク超えに注目

  • 国内外の株高を背景に過去最高の収益率を予想
  • 2年目迎えた資産構成割合巡る宮園理事長の発言にも関心

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年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2日午後3時半、2020年度の運用状況を発表する。国内外の株高を背景に過去最高の収益率が予想されており、運用成果の目安とする基準指標(ベンチマーク)の収益率を5年ぶりに上回るかどうかが焦点の一つとなる。

  GPIFは、国内外の株式、債券の4つのベンチマーク収益率を基本ポートフォリオの割合で加重平均した「複合ベンチマーク収益率」に対する超過収益率が16年度以降、4年連続でマイナス。個別資産の運用成績よりも、相場に合わせて変動する各資産の割合を基本ポートフォリオ通りに修正するリバランス戦略が大きく影響した。

  20年度は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて金融市場が動揺した中で、リスク管理やリバランス戦略の下での運用の巧拙が問われそうだ。

連敗から脱却なるか

出所:GPIF(2014年度分は10月30日までと10月31日以降に2分して公表)

  5年に一度の見直しにより、GPIFの基本ポートフォリオは20年度から国内外の株式と債券に25%ずつ。外国債の割合を従来の15%から高める一方、国内債は35%から引き下げた。2年目を迎えた今回の資産構成割合の課題などを巡り、現在の市場環境や今後の見通しを踏まえた宮園雅敬理事長の記者会見での発言も注目される。

  伝統的資産と呼ばれる株式や債券だけではなく、不動産やプライベートエクイティ(未公開株、PE)などのオルタナティブ(代替)資産への投資や環境・社会・ガバナンス(ESG)投資などに関し、GPIFの新たな取り組みの進捗(しんちょく)や収益への貢献度合いにも関心が集まる。

  一方、FTSEラッセル社は10月から、世界的な債券ベンチマークの世界国債インデックス(WGBI)に中国国債を段階的に組み入れる。中国の資本規制に伴うリスクと中国経済から得られるリターンをてんびんにかけることになり、GPIFも対応を迫られる。宮園理事長は1月の記者会見では「法人内でよく論点を整理して、今後の対応を決めていきたい」と述べていた。

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