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テスラ株、ウォール街で見方が二極化-高いバリュエーション巡り

  • 1200ドルへの上昇予想がある一方、150ドルへの下落を見込む向きも
  • 競争上の脅威増大や中国販売鈍化の兆しで急成長予想が疑問視される

テスラほどウォール街の見方が二極化している銘柄はほとんどない。今年に入ってS&P500種株価指数の重しとなっている同社株の不振でもこのように相反する評価に変わりはない。

  パイパー・サンドラーのアナリスト、アレクサンダー・ポッター氏はテスラの電気自動車(EV)事業が今後、支配的な地位を占めるとみて株価目標を1200ドルに設定している。これは30日終値(679.70ドル)の倍近い水準だ。一方、ロス・キャピタル・パートナーズのアナリスト、クレイグ・アーウィン氏は、テスラは好スタートを切ったが、競合他社の追い上げを受けると予測し、150ドルへの株価下落を見込む。

  こうした異なる見解は、1-6月に他の自動車銘柄が上昇したにもかかわらずテスラ株が約4%下落した要因を浮き彫りにするものだ。株価が8倍余りに達した昨年とは対照的な動きであり、競争上の脅威増大や中国での販売鈍化の兆しを受けて急成長の予想が市場で疑問視されていることを反映するものだ。

  アドバイザーズ・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネージャー、ジョアン・フィーニー氏は「テスラは長い間、高品質のEV市場で信頼できる唯一の企業だったが、変化が始まっているとみられる」と指摘。現在の株価評価はテスラが米乗用車販売最大手になることを前提にしており、「それは過大な期待と見受けられる」と語った。

Tesla set to record its weakest half-yearly run since June 2019

  テスラは2020年の世界乗用車販売が約50万台だった。これは米国の新車販売台数計1450万台と比べても小規模だ。テスラはEV市場でゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーター、フォルクスワーゲン(VW)など従来の自動車メーカーからの脅威にさらされている。一方、UBSグループのアナリスト、パトリック・フンメル氏によると、中国では既に他の新興企業に対するリードが縮小し始めた。

テスラの目標株価引き下げ、EV分野でリード縮小の可能性も-UBS

  ブルームバーグ集計データによると、テスラの株価収益率(PER)は現在、650倍を超える。S&P500種株価指数は30倍。

Tesla has traded closer to average Wall Street price target in recent months

原題:
Tesla Stall Shows Analyst Rift on Stratospheric Valuation (1)(抜粋)

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