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英中銀のホールデン氏、英国のインフレは4%に向かう公算大と警戒

  • チーフエコノミストのホールデン氏、最後の講演でインフレ統制促す
  • 政策当局者は1992年のポンド危機以来の厳しい状況に置かれる恐れ

イングランド銀行(英中銀)のチーフエコノミスト、アンディー・ホールデン氏は、年末のインフレ率は4%近くに達している可能性が高いとの見方を示し、金融政策当局者は1992年に起きたポンド危機以来の厳しい状況に置かれる恐れがあると警告した。

  ホールデン氏の予測はインフレ率が中銀目標の2倍に達することを意味する。イングランド銀はインフレ率が3%に上昇するとの見通しを今月示したが、これをも上回る。

  30日で退任する同氏はチーフエコノミストとして最後の講演で、景気刺激から物価上昇ペースの統制へと軸足を移すよう強く促し、行動が遅れれば後に大規模な措置が必要になると訴えた。

  行動を起こさなければ「後手に回り、現在想定されているよりも大幅でペースの速い利上げ、またはこのいずれかを通じてインフレ期待を再び押さえ付けることが必要になる」とホールデン氏は発言。「このリスクが現実となった場合、誰もが敗者となる。つまり責務を果たせなかった中央銀行は経済に急ブレーキをかけなくてはならず、企業や家計は借り入れコストや生活費、政府は債務管理費の上昇に直面する」と続けた。

  今のところインフレ期待が中銀目標の2%から大きく上昇していく兆候はないとしながらも、新型コロナウイルス対策に伴うロックダウン(都市封鎖)からの急回復が経済を急激に変化させつつあり、政策当局者が物価統制へと軸足を素早く転換しなくてはならなくなるリスクは高まっていると主張した。

原題:Haldane Says U.K. at ‘Dangerous Moment’ as Inflation Heads to 4%(抜粋)

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