コンテンツにスキップする

【米国市況】S&P500が最高値、高値警戒感や変異株懸念でも

更新日時

29日の米株式相場は小幅高。S&P500種株価指数はわずかに上げを維持し、最高値を更新した。株価バリュエーションの高さや企業利益成長がピークにある可能性、新型コロナウイルス変異株の感染拡大への懸念が話題となる中でも買いが続いた。

  • 米国株上昇、S&P500が最高値-ハイテクや小売りが高い
  • 米国債は小動き、10年債利回りは1.47%
  • ドルと円が上昇、変異株懸念で逃避需要-ユーロ下落
  • NY原油は小反発、OPECプラスは会合延期
  • NY金は下落、スポットは一時10週ぶり安値-ドル上昇で

  業種別では、テクノロジーや小売りなどの銘柄が値上がり。一方、米主要銀行が増配や自社株買い計画など株主への資本還元策拡大を相次ぎ発表したにもかかわらず、金融株は比較的軟調だった。モデルナは大幅高。同社の新型コロナウイルスワクチンにデルタ変異株に対する抗体を作り出す作用があると発表した。S&P500種はこのまま月を終えれば5カ月連続高となる。

  S&P500種は前日比0.1%未満高い4291.80。ダウ工業株30種平均は9.02ドル(0.1%未満)高の34292.29ドル。ナスダック総合指数は0.2%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.47%。

Nasdaq 100 in overbought territory

  ブラックロック・インベストメント・インスティテュートのストラテジストらは、少なくとも短期的には米国株に対する強気を後退させた。「増税と規制強化の可能性は米国株の強いパフォーマンスへの逆風になり得る」と分析した。

  EPウェルス・アドバイザーズのポートフォリオ戦略担当マネジングディレクター、アダム・フィリップス氏は「投資家は短期的見通しの再評価にやや時間を割いているのだろう」と指摘。「相場の勢いは衰えており、株式は今後、大きな手掛かり材料を必要とする公算が大きい」と述べた。

  外国為替市場ではドルと円が他の主要通貨に対して上昇。変異株への懸念から、リスク資産よりも逃避先資産への需要が集まった。ニュージーランドやオーストラリア、カナダといった資源国の通貨は四半期末を控えた利益確定の売りも響き、下げが目立った。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。ドルは対円では0.1%安の1ドル=110円53銭。ユーロは対ドルで0.2%安の1ユーロ=1.1897ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は小幅反発。日中はもみ合う場面が目立ったが、わずかに上げて終えた。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は、生産政策に関する意見相違の解消に向けさらに時間をとるため、共同閣僚監視委員会(JMMC)の会合を1日延期した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は7セント(0.1%)高の1バレル=72.98ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント8月限は8セント高の74.76ドル。

  ニューヨーク金相場は下落。スポットは4月半ば以来の安値を付けた。欧州で新型コロナのデルタ変異株感染が拡大していることについて懸念が高まり、ドルが上昇したことから、金売りが優勢になった。

  スポット価格は一時1.6%安の1オンス=1750.75ドルと、4月15日以来の安値を付けた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は1%安の1763.60ドルで終了した。

原題:Stocks Defy Valuation Worries, Closing at Record: Markets Wrap(抜粋)

Dollar, Yen Top Peers Amid Virus Fears; Euro Slips: Inside G-10(抜粋)

Oil Edges Up With OPEC+ Delaying Talks to Resolve Differences(抜粋)

Gold Drops to 10-Week Low as Dollar Gains on Haven Demand(抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加、相場を更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE