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Photographer: Bloomberg/Bloomberg
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米主要銀行が株主還元を相次ぎ発表、健全性審査通過で(1)

更新日時
  • モルガンSは配当倍増、最大120億ドルの自社株買いも公表
  • JPモルガン配当を1ドルに引き上げへ-シティ増配見送り

モルガン・スタンレーをはじめ米銀大手は28日、増配や自社株買い計画など株主への資本還元策拡大を相次ぎ発表した。 大手銀は十分な資本を積み上げて米連邦準備制度理事会(FRB)による今年のストレステスト(健全性審査)を容易に通過していた。

  28日の発表資料によると、米銀大手6行は平均で約5割増配を発表した。シティグループは増配を見送った。モルガン・スタンレーは四半期配当の倍増と最大120億ドル(約1兆3000億円)の自社株買いを明らかにした。

Day Two Of The World Economic Forum (WEF) 2020

ジェームズ・ゴーマンCEO

  ジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)は発表資料で「モルガン・スタンレーは過去数年間にかなりの余剰資本を蓄積し、業界で最大級の資本バッファーを現在備えている」と述べた。

  FRBが先週公表したストレステスト結果では、米主要銀がそろって審査を通過。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて課せられた配当・自社株買いの残る制限が解除された。

  ウェルズ・ファーゴは180億ドルの自社株買いプログラムと、配当を20セントに倍増する計画を発表。ただ、1年前に51セントだった配当を10セントに減配した経緯があるため投資家をさほど魅了しない可能性がある。

  ゴールドマン・サックス・グループは四半期配当を10月1日時点で60%増やし1株当たり2ドルとすると発表。JPモルガン・チェースは配当を90セントから1ドルに増額するとともに、取締役会で以前に承認された計画に基づく自社株買いが引き続き認められることを明らかにした。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、配当を17%引き上げ21セントとする方針で取締役会の承認が必要になると発表した。

  シティグループは配当を51セントに据え置き。ジェーン・フレーザーCEOは発表資料で自社株買いに関して「計画された資本行動を続ける」と説明した。

  28日の米株式市場時間外取引では、モルガン・スタンレーが一時4.3%高と、米銀行株の上昇を主導。ニューヨーク時間午後5時42分(日本時間29日午前6時42分)時点ではモルガンS2.6%高、ゴールドマン0.5%高。ウェルズ・ファーゴは0.9%、BofAは0.1%それぞれ上昇。一方、シティグループは1%安、JPモルガンは0.3%下落。

原題:Wall Street Funnels Cash to Investors After Stress-Test Success

Morgan Stanley Leads Banks Higher on Capital Payout Plans (1)

(抜粋)

(ウェルズ・ファーゴとシティグループの発表を追加し、株価を更新します)
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