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Photographer: Stefani Reynolds/Bloomberg
cojp

米国債弱気派は予想変えず、FOMC後の相場上昇で痛手受けても

  • 4月から6月24日までに約1.5%上昇、今年の下落率は約2.8%に縮小
  • 弱気な見方、ここ数年の最高水準付近にとどまる-JPモルガン調査

米国債相場は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まってから四半期ベースで最大の上昇となる方向にあるが、米国債の弱気派は利回り上昇の予想を維持している。

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  米金融当局が今月、タカ派にシフトしたことでインフレ懸念が一時後退。米国債相場の下げと利回り曲線のスティープ化を見込む投資は痛手を受けた。指標の10年物国債利回りは、3月末に付けた1年2カ月ぶりの高水準を約25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下回っている。ブルームバーグ・バークレイズ指数によると、4-6月の米国債相場は今月24日までの時点で約1.5%上昇しており、年初来の下落率は約2.8%に縮小した。

  しかし、年内の10年物利回り上昇を予測する人の多くは見方をほとんど変えてない。米経済の回復基調が続き、物価上昇が一時的な脅威よりも大きなものになるとの予想におおむね基づく。

  米金融当局が今年中に資産購入のテーパリング(段階的縮小)を開始するとの観測の高まりも追い風だ。JPモルガン・チェースの顧客調査によると、米国債に弱気な見方は連邦公開市場委員会(FOMC)後に急減したものの、ここ数年の最高水準付近にとどまっている。

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  ウェルズ・ファーゴのマクロ戦略責任者マイク・シューマッハー氏は「ここ3カ月は確かにかなり厳しい展開だったが、われわれはなお弱気だ」と述べた。同社は現在1.5%付近にある10年債利回りについて、年末には2.1-2.4%と、2019年以来の高さになると予想している。

  同氏は「恐らくテーパリングが利回り上昇の大きな引き金になるだろう」と指摘し、今年後半の購入縮小開始があり得るとした。「また物価上昇も寄与する」とし、インフレ圧力が景気回復に伴う一時的な現象との金融当局の主張に反論した。

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原題:
Bond Market’s Bears Undaunted by Post-Fed Shakeout of Short Bets(抜粋)

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