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【米国市況】S&P500が再び最高値、週間ベースで2月以来の大幅高

25日の米株式市場はS&P500種株価指数が続伸し、過去最高値を再び更新した。米経済再開の恩恵を受けやすい銘柄を中心に買いが優勢となった。米国債は下落。

  • 米国株上昇、経済再開の恩恵を受けやすい銘柄に買い
  • 米国債は下落、10年債利回りは1.52%
  • ドルは下げをほぼ埋める展開、資源国通貨が上昇
  • NY原油は続伸、週間では5週連続高-OPECプラス会合意識
  • NY金は小反発、インフレ指標が予想下回る-緩和縮小懸念和らぐ

  リフレ取引が本格化していると考えるのは時期尚早かもしれないが、少なくとも米金融当局のタカ派転換に対する警戒感は後退した。インフレ圧力は高まっているものの、市場には米金融当局が利上げを急ぐことはないとの見方が広がっている。

  S&P500種は週間ベースでは2月以来の大幅高。セクター別では、金融などの上げが目立った一方、在宅や巣ごもりをテーマとする投資戦略を支えてきたテクノロジーは軟調となった。

  この日発表された経済指標では、5月の米個人消費支出は前月比横ばいと足踏み状態となった一方、注目されるインフレ指標は上昇が続いた。6月の米ミシガン大学消費者マインド指数(確定値)は前月からの上昇が市場予想より小幅となり、消費者の長期インフレ期待は低下した。

  S&P500種は前日比0.3%高の4280.70。ダウ工業株30種平均は237.02ドル(0.7%)高の34433.84ドル。一方、ナスダック総合指数はマイナス圏で取引を終えた。ニューヨーク時間午後4時21分現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.52%。

  シュワブ・センター・フォー・ファイナンシャル・リサーチのトレーディング・デリバティブ担当バイスプレジデント、ランディ・フレデリック氏は「株価が上昇しているのは米金融当局が綱渡りに成功しているからだ」と指摘。「インフレを抑制しながらも、同時に経済成長を阻害するような過度に積極的かつ性急な行動は控えるという非常に難しい綱渡りだ」と述べた。

S&P 500 in best week since February

  外国為替市場では、カナダドルやノルウェー・クローネ、豪ドルなど資源国通貨が上昇。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時6月16日以来の安値水準まで下げたが、米国債利回りの上昇を受けて反転し、ほぼ下げを埋める展開となった。消費者心理が以前よりやや冷え込んだことを示す指標などを投資家は意識した。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下。ドルは対円では0.1%安の1ドル=110円79銭。ユーロは対ドルでほぼ横ばいの1ユーロ=1.1937ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。週間では昨年12月以来最長となる5週連続の上昇となった。需要の持ち直しが続き、米国や中国で原油在庫が減少している一方、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が来週の会合で決める供給引き上げは小幅にとどまると見込まれている。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は75セント(1%)高の1バレル=74.05ドルで終了。週間では3.4%上昇。ロンドンICEの北海ブレント8月限はこの日62セント高の76.18ドル。

  ニューヨーク金相場は小幅反発。5月の米個人消費支出(PCE)価格指数の伸びが前月を下回ったほか、6月の米ミシガン大学消費者マインド指数(確定値)で長期インフレ期待が低下したことから、米金融当局が早期の金融緩和策縮小を強いられるとの懸念が和らいだ。

  スポット相場はニューヨーク時間午後3時18分までに、前日比0.2%高の1オンス=1778.66ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.1%高の1777.80ドルで終えた。

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